技術動向

July 05, 2010

日本のソフト会社は今後5年で半減する(?)

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_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第229号  2010/07/04 『日本のソフト会社は今後5年で半減する(?)』
  ▼  まえがき:すごい会議
  ▼  [技術動向] (1)日本のソフト会社は今後5年で半減する(?)
  ▼  [技術動向] (2)クラウドはソフト会社の数を増やさない
  ▼  [技術動向] (3)独立系下請会社に流れる仕事が減る
  ▼  [技術動向] (4)思いつきでは成功しないが、積極投資は命取りに
  ▼  [技術動向] (5)慶の挑戦
  ▼  あとがき:すごい会議の補足


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  まえがき:すごい会議
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株式会社慶の蒲生嘉達です。

6月8日(火)羅針盤21( http://r21.arrow.jp/ )で研修会が開かれました。
テーマは「すごい会議」、講師は(株)目標管理トレーニング 代表取締役 
加藤雅史氏でした。

面白かったので、「すごい会議」の提唱者である大橋禅太郎氏の著作
「すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる!」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479791183/keiitteanifty-22
も読み、早速社内の会議に取り入れました。



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[技術動向] (1)日本のソフト会社は今後5年で半減する(?)
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「日本のソフト会社は今後5年で半減すると思う。」

某中堅ソフト会社の営業部長と雑談している際、ふいに出てきた言葉です。

それを聞いたとき、私は「それはあり得る」と思いました。

現場を歩いているベテラン営業マンの直感の鋭さを感じました。



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[技術動向] (2)クラウドはソフト会社の数を増やさない
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ネットや雑誌では、クラウドについて次のような華やかな未来予測が
語られています。

 「クラウドコンピューティングの市場規模、5年後に約3倍の1436億円に」
 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0903/25/news020.html


おそらく、この予測は正しいでしょう。

しかし、注意しなければならないことは、「市場規模が5年で3倍」
なのであって、「会社数が5年で3倍」ではないということです。

パブリッククラウドの主要プレーヤーは、Google、Amazon、Microsoft、
SalesForceの4社です。

パブリッククラウドは、メガプレーヤーが一人勝ちする世界であり、
市場規模が3倍になっても社数はこれ以上増えないでしょう。
むしろ、4社のうち1社くらい脱落するかもしれません。

プライベートクラウドの主要プレーヤーも、IBMや富士通などの大手
メーカーに限られます。



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[技術動向] (3)独立系下請会社に流れる仕事が減る
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第227号「クラウドが技術者に与える影響」で述べたとおり、
クラウドの市場規模が拡大するということは、次のことを意味します。

・インフラ系技術者の需要が減る。
・基盤系やミドルウェアの開発需要が減る。
・アプリケーション開発の案件規模が縮小する。


ユーザ企業のIT投資が回復しても、そのかなりの部分がクラウドに
向うなら、ソフトウェア受託開発会社がその恩恵を受けることは
ありません。

仕事が増えない中で余剰人員を抱えた大手元請会社は内製化を
進めています。
その結果、独立系下請会社に流れる仕事が減っています。


【関連記事】
 第227号「クラウドが技術者に与える影響」
 [Blog版] http://www.gamou.jp/sailing/2010/03/post-7560.html
 [HP版] http://www.kei-it.com/sailing/227-100319.html

 第223号「上は曇、下は雨」
 [Blog版] http://www.gamou.jp/sailing/2009/10/post-1e1f.html
 [HP版] http://www.kei-it.com/sailing/223-091012.html



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[技術動向] (4)思いつきでは成功しないが、積極投資は命取りに
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「受託ソフト開発からITサービスへ転換しろ」という提言はよく聞きます。
 例:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20100517/348064/


弊社の周囲にも、下請けから脱却し、自社サービスを立ち上げようと
している会社は数多くあります。

しかし、成功している例は見たことがありません。

ビジネスモデル構築なしに、思いつきだけで、社内の余剰人員を使って
新規事業を立ち上げようとしても、成功するわけがありません。

あるいは、新規事業に果敢な積極投資をし、ある程度まで成功し
かけたが、現時点での主力事業である受託開発が不調のため、
資金が回らなくなり、困窮している例も身近にあります。

受託開発が不調な中での積極投資の失敗は、命取りになります。



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[技術動向] (5)慶の挑戦
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慶としては、「2010年度の慶の戦略」
http://www.gamou.jp/comment/2010/03/2010-b090.html を着実に
実行しています。

○客先常駐事業は、毎日ひたすら営業しています。

○請負開発事業は、積極的にエンドユーザに提案営業をしています。

○自社サービスについては、5月に東京都中小企業振興公社の
「地域資源活用イノベーション創出助成事業」に申請しました。
 理由は下記のとおりです。

 ・開発資金を調達する。
 ・申請書を書きあげる中でビジネスモデルをブラシュアップする。
 ・自社が考えているビジネスモデルについて客観的評価を得る。



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あとがき:すごい会議の補足
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まえがきで紹介した「すごい会議」についての補足です。

「すごい会議」について学びながら、私は去年11月に読んだ次の本を
思い出しました。

林 成之著「脳に悪い7つの習慣」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981448/keiitteanifty-22


「脳に悪い7つの習慣」のテーマは「自分自身とチームの脳の
パフォーマンスを最大限に発揮する」であり、「すごい会議」は
そのツールとして使えると思います。



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May 05, 2010

プライベートクラウド vs. パブリッククラウド

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第228号  2010/05/05 『プライベートクラウド vs. パブリッククラウド』
  ▼  まえがき
  ▼  [技術動向] (1)プライベートクラウドの利点
  ▼  [技術動向] (2)パブリッククラウドの方が安全(?)
  ▼  [技術動向] (3)パブリッククラウドの問題点
  ▼  [技術動向] (4)日本に残された唯一
  ▼  [技術動向] (5)プライベートクラウドはクラウドか論争
  ▼  [技術動向] (6)プライベートクラウドの弱点
  ▼  [技術動向] (7)パブリッククラウドとの競争による価格破壊が進む
  ▼  あとがき:慶の取り組み


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  まえがき
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株式会社慶の蒲生です。

ツイッターのアカウントを取りました。
アカウントは、y_gamou です。
宜しければフォローしてください。


さて、本日はプライベートクラウドについて話します。

クラウド及びプライベートクラウドとは何かについては下記の記事を
参照してください。

 [新航海術の補足ブログ]クラウドについての基礎知識
 http://www.gamou.jp/comment/2010/03/post-f0cc.html


尚、上記記事で「典型的なクラウド」と呼んだ「クラウド」を、
今回は「パブリッククラウド」と呼んでいます。



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[技術動向] (1)プライベートクラウドの利点
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IBM、富士通などの大手コンピュータメーカーはプライベートクラウドの
販売に力を入れています。
また、大企業もプライベートクラウドで固めたがっています。

プライベートクラウドの利点として一般に言われていることは次の二つです。

・企業グループの連結決算に向いている。
・セキュリティが確保できる。

私は連結決算についての知識は乏しいので、セキュリティについてのみ
話します。



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[技術動向] (2)パブリッククラウドの方が安全(?)
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プライベートクラウドに懐疑的な人は、
「過去にクレジットカードデータなどの個人情報漏えいが発生したのは
全て一般企業の自社システムからである。Google、Amazonでそのような
情報漏えいが発生したことはない。したがって、むしろパブリック
クラウドの方が安全である」と主張します。

また、「企業の不祥事がマスメディアで報道される場合、その情報源は
その企業のサーバー管理者であることが多い」(岸博幸著「ネット
帝国主義と日本の敗北」より)という指摘もあり、パブリッククラウド
の方が安全という主張にも一理あります。



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[技術動向] (3)パブリッククラウドの問題点
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しかし、パブリッククラウドは自分で制御できないブラックボックスです。

確かに現時点では情報漏えいの例がないとしても、将来何が起きるかは
分かりませんし、パブリッククラウドは囲い込みがきついので、
何か起きたときには後戻りができなくなっています。

先の「企業の不祥事がマスメディアで報道される場合、その情報源は
その企業のサーバー管理者であることが多い」という引用も、実は、
「だからサーバー管理者を米国企業に任せるのは危険」という文脈の
中の一文です。


岸博幸氏は「ネット帝国主義と日本の敗北」
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/434498157X/keiitteanifty-22 )
の中で、米国による情報支配の危険性を説き、次のように指摘しています。

「日本は、行政や民間、更にはネット評論家の類いの人も含め、
クラウド・コンピューティング・サービスをあまりに無邪気に受け入れ
過ぎているように思います。」

詳細は、下記記事を参照してください。

 [新航海術の補足ブログ]「ネット帝国主義と日本の敗北」からの引用
 http://www.gamou.jp/comment/2010/05/post-d71f.html



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[技術動向] (4)日本に残された唯一
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「米国のネット企業のプラットフォーム・サービスをまったく利用
しないことは無理ですが、競争力のある同様のサービスや手段を国内に
持つことは、競争の観点のみならず安全保障の観点からも重要なのです。」
(岸博幸著「ネット帝国主義と日本の敗北」より)

パブリッククラウドベンダーを国内で育成することが理想ですが、
それができないなら、官公庁や大企業単位のプライベートクラウド
によって情報の安全保障をするのが、日本に残された唯一の道だと
私は思います。



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[技術動向] (5)プライベートクラウドはクラウドか論争
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次にプライベートクラウドの問題点について考えてみましょう。

下記は米国国立標準技術研究所(National Institute of Standards
and Technology, NIST)によるクラウドコンピューティングの定義です。

(1)On-demand self-service
 ユーザー側から自動的に、必要な機能のプロビジョニングが可能である
(2)Broad network access
 さまざまなクライアントから標準的なネットワークプロトコルで利用できる
(3)Resource pooling
 コンピュータ資源が、マルチテナントモデルでプールされ、複数の
 ユーザーに提供可能である。ユーザーは資源の物理的な位置に関知しない
(4)Rapid elasticity
 提供される機能が、迅速に、弾力的にプロビジョニングできる
(5)Measured Service
 メータリング機能を使って、計算機資源の利用状態をコントロールしたり
 最適化したりできる

(「企業システムにおけるクラウドコンピューティング」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100414/347059/?ST=keyword より)


プライベートクラウドを推進する側の人は、上記定義を引き合いに出して、
「だから、プライベートクラウドもクラウドだ」と言います。

しかし、この定義には、パブリッククラウドの最も重要な利点である
「従量課金性」が含まれていません。
従量課金性をクラウドの特質と考える人は、「プライベートクラウドは
クラウドではない」と言います。




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[技術動向] (6)プライベートクラウドの弱点
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企業がベンダーと結ぶ契約は、パブリッククラウドの場合は従量制で
解約可能なサービス契約なのに対し、プライベートクラウドの場合は
リース契約、または、売買契約です。

リース契約の場合、期間も金額も固定で事実上解約不可能な債務が
発生します。
売買契約の場合も大概は金融機関からの借り入れで賄われるので、
やはり期間も金額も固定の解約不可能な債務が発生します。

プライベートクラウドの弱点はここにあります。

・需要が減っても債務は減らない。
・パブリッククラウドの場合は常にそのときの最新ハード・ソフトが
 使用できるが、プライベートクラウドの場合は最初は最新であっても
 すぐに時代遅れになる。
・自社物件だけではスケールメリットにおいてパブリッククラウドに
 かなわない。



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[技術動向] (7)パブリッククラウドとの競争による価格破壊が進む
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但し、レンタルがリースや所有よりも常に安上がりだとは限りません。
使用形態、使用頻度、使用期間次第です。

また、パブリッククラウドは囲い込みがきついので、通常の物品の
レンタルと異なり、実際には「解約」は難しいです。

Google App Engineでシステムを作った企業が他のPaaSベンダーに
乗り換えようとしたら、プログラムを全面的に書きかえる必要があります。
Force.comの場合は販売チャネルとセットなので、事実上解約不可能です。

また、上述のとおり、情報の安全保障という点では、パブリッククラウド
は結局は高くつくかもしれないのです。


これらの点を考慮しても、変化が激しいITの世界で、プライベートクラウド
という固定的な資産(あるいは債務)を抱えることは、企業にとっては、
大きなリスクを伴うことになります。
また、スケールメリットという点ではパブリッククラウドにはかないません。


したがって、プライベートクラウドを導入する企業は、パブリッククラウド
の価格を意識して価格交渉をしてくるでしょう。

それ故に、ハードもソフトもパブリッククラウドベンダーとの競争による
価格破壊が進むでしょう。



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あとがき:慶の取り組み
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現在、慶は、自社サービスとしてSaaSの開発を検討しています。

今後、研究成果を情報発信していきます。




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March 19, 2010

クラウドが技術者に与える影響

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第227号  2010/03/19 『クラウドが技術者に与える影響』
  ▼  まえがき
  ▼  [技術動向] (1)3年半前の記事
  ▼  [技術動向] (2)クラウドという巨大な潮流
  ▼  [技術動向] (3)クラウドがインフラ系技術者に与える影響
  ▼  [技術動向] (4)クラウドがソフトウェア技術者に与える影響
  ▼  [技術動向] (5)中小企業から導入が始まる
  ▼  [技術動向] (6)景気が回復しても以前の状況に戻ることはない

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  まえがき
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蒲生嘉達(がもうよしさと)です。

クラウドの潮流が鮮明に見えてきました。
本日は、クラウドが技術者に与える影響について話します。

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[技術動向] (1)3年半前の記事
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私は2006年10月に「ウェブサービス時代のソフトウェア会社」という
記事を書きました。

 第148号:ウェブサービス時代のソフトウェア会社
 [Blog版] http://www.gamou.jp/sailing/2006/10/post_8d27.html
 [HP版] http://www.kei-it.com/sailing/148-061009.html

その記事の要旨は次のとおりでした。

(A)Web2.0の世界では下記の3人のプレーヤーが、主役となる。

・ウェブサービスAPIを提供する巨人
・厖大なアマチュア群
・ウェブサービスAPIを利用してインターネットサービスを提供する
 小さな会社

(B)基盤系ソフトウェアやミドルウェアは、ウェブサービスAPIや
 オープンソースに置き換わっていく。
 したがって、基盤系やミドルウェアのパッケージ開発は減る。
 基盤系やミドルウェアの請負開発も減る。

(C)アプリケーション系パッケージは開発コストとユーザの意識が
 乖離する。

(D)アプリケーション系請負開発は単純には減らない。
 しかし、競争激化によって価格破壊が進む。

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[技術動向] (2)クラウドという巨大な潮流
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上記記事は3年半前に書かれたものです。

今読んでも大きな間違いはありませんが、3年半前にはまだぼんやり
していた潮流が、ここ数カ月の間にありありと鮮明に見えてきました。

上記記事で「ウェブサービスAPI」と呼んでいるものは、Googleや
Amazonがネット経由で提供するプログラミングツールのことです。

それがコンピュータ業界そのものを根底からくつがえすような巨大な
潮流へと進化してきました。

「クラウド」という名前で・・・。

クラウドについての基礎知識は「新航海術の補足ブログ」の下記記事を
参照してください。

 [新航海術の補足]クラウドについての基礎知識
 http://www.gamou.jp/comment/2010/03/post-f0cc.html

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[技術動向] (3)クラウドがインフラ系技術者に与える影響
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クラウドがソフトウェア会社や技術者に与える影響も、鮮明に見えて
きました。

まず、インフラ系技術者(ネットワーク技術者、サーバー技術者)が
直接的な影響を受けます。

サーバーは物理的に統合されていきます。
大企業の社内でも、そして地球規模でも、インフラの一極集中が起きます。

そうするとインフラを導入しメンテナンスする技術者の居場所も統合
されていきます。

クラウドベンダー内には少数の極めて優秀なエンジニアが必要ですが、
ユーザ側はクラウドの仕様が理解できる程度の初級技術者または
オペレーターで十分という構図になってきます。

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[技術動向] (4)クラウドがソフトウェア技術者に与える影響
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ソフトウェア技術者への影響は比較的緩やかですが、ソフトウェア
技術者の仕事も確実に変化していきます。

上記「ウェブサービス時代のソフトウェア会社」で述べた(B)(C)(D)を
少し書き変えます。

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(B)基盤系ソフトウェアやミドルウェアは、クラウドに置き換わっていく。
 したがって、基盤系やミドルウェアのパッケージ製品は減る。
 基盤系やミドルウェアの請負開発も減る。

(C)アプリケーション系パッケージも、かなりの部分がクラウドに
 置き換わっていく。
 置き変わらない部分についてもSaaSとの競争で価格破壊が進む。

(D)アプリケーション系請負開発もある程度減る。
 SaaSの利用で案件規模が縮小する。
 SaaSとの競争で価格破壊が進む。

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[技術動向] (5)中小企業から導入が始まる
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クラウドには「アメリカのクラウドベンダーに囲い込まれる」という
巨大な落とし穴があります。

したがって、官庁、大企業、特に金融系が急速にクラウドに変わると
いうことはありません。

変わるとしても「プライベートクラウド」と呼ばれる形態になるでしょう。
プライベートクラウドについては下記記事を参照してください。

 [新航海術の補足]クラウドの基礎知識
 http://www.gamou.jp/comment/2010/03/post-f0cc.html

クラウドへの移行は、クラウドベンダーに囲い込まれるという将来的な
巨大なリスクよりも、目先のコストダウンを優先させる中小企業から
始まるでしょう。

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[技術動向] (6)景気が回復しても以前の状況に戻ることはない
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今後景気が回復しても、クラウドの影響によって、インフラ技術者も
ソフトウェア技術者も数的な需要はさほど増えないことが予想できます。

それを前提にして事業計画を立てる必要があります。

 関連記事:[新航海術の補足]2010年度の慶の戦略
 http://www.gamou.jp/comment/2010/03/2010-b090.html

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『中小企業新事業活動促進法承認企業』
『人材育成と独自製品開発の会社』
株式会社 慶
代表取締役  蒲生 嘉達
http://www.kei-it.com

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February 08, 2010

仮想化

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_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第226号  2010/02/08 『仮想化』
  ▼  まえがき
  ▼  [技術動向] (1)「仮想化」を頻繁に聞くようになった
  ▼  [技術動向] (2)仮想化についての基礎知識
  ▼  [技術動向] (3)開発者にとっては常識的な技術
  ▼  [技術動向] (4)3月1日の仮想化セミナーにご招待


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  まえがき
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蒲生嘉達(がもうよしさと)です。

本日は「仮想化」という技術的なトレンドの話をします。



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[技術動向] (1)「仮想化」を頻繁に聞くようになった
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最近「仮想化」という言葉を頻繁に聞くようになりました。

例:
 オンラインでもオフラインでも使える仮想デスクトップ「VERDE」
 http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/news/20090825_310636.html

 基幹系業務システムを「ブレードサーバとVMware Infrastructure 3」の
 仮想環境で再構築
 http://primeserver.fujitsu.com/primergy/casestudy/higashihiroshima/


社内の技術者の会話にも「仮想化」という言葉がよく出てくるように
なりました。



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[技術動向] (2)仮想化についての基礎知識
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私も最初はこれらの「仮想化」が理解できなかったので、ほんの少し
勉強しました。
(日経コンピュータの仮想化関連記事を読んだだけですが・・・。)


そして、仮想化についての基礎知識を「新航海術の補足ブログ」の下記の
記事にまとめました。

 [新航海術の補足]仮想化についての基礎知識
 http://www.gamou.jp/comment/2010/02/post-6974.html


A4一枚程度の短い記事ですが、この程度理解しておけば、営業で
仮想化の話が出てきても困らないと思います。

より詳しい技術資料も、この程度の基礎知識があれば、読みこなせると
思います。



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[技術動向] (3)開発者にとっては常識的な技術
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仮想化の主目的が「ファイルサーバーの統合」であった時代には、
アプリケーション技術者は、仮想化を意識する必要はありませんでした。

しかし、仮想化の波が基幹システムに及ぶとなると、アプリケーション
技術者にとっても仮想化についての知識は必須となります。

さらに、仮想デスクトップ、アプリケーション仮想化(Office2010など)
が普及してくると、仮想化は一般ユーザにとっても身近なものになります。

開発者にとっては常識的な技術となってくるでしょう。



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[技術動向] (4)3月1日の仮想化セミナーにご招待
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さて、慶は「羅針盤21」という中小ソフトウェア会社の業界団体に
参加しています。

 羅針盤21ホームページ:http://r21.arrow.jp/


羅針盤21では年に数回研修会が開かれます。

3月1日(月)に行われる次回研修会では「仮想化」について専門家に
講演していただくことになりました。

 日時:3月1日(月)15:30~16:30 
 テーマ:仮想化、クラウド、Amazon EC2
 講演者:株式会社サーバーワークス
 会場:関東ITソフトウェア健保会館 会議室
  http://www.its-kenpo.or.jp/restaurant/okubo_kaigisitu/index.html


本メルマガの読者で聴講を希望される方がいらっしゃったら、
下記までご連絡ください。

 羅針盤21事務局 riji@r21.arrow.jp

席に余裕があれば(多分大丈夫です)、ご招待いたします。



尚、羅針盤21では新規会員を募集しております。

3月1日(月)はセミナー後に、懇親会も予定しておりますので、
羅針盤21そのものにご興味をお持ちの方も、是非ご一報ください。



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  本メルマガについて
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