農業とIT
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第236号 2011/3/26 『農業とIT』
▼ 東日本大震災による災害お見舞いと慶の対応について
▼ (1)医療系SEは存在するが、農業系SEは存在しない
▼ (2)日本の農業に起きる3つの流れ
▼ (3)ヤル気のある専業農家が置かれている状況
▼ (4)農家.comの第一の使命は農家の売上拡大
▼ (5)ITを使った農業周辺ビジネスを生み出す
▼ (6)自給自足への関心が一層高まる
▼ あとがき
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東日本大震災による災害お見舞いと慶の対応について
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東日本大震災におきまして、被害にあわれた皆様に心より
お見舞い申しあげるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、
深くお悔やみを申しあげます。
東日本大震災に関する弊社の対応については、弊社ホームページの
下記記事を参照してください。
「東日本大震災に関する弊社の対応」
http://www.kei-it.com/newsseminar.html#20110316
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(1)医療系SEは存在するが、農業系SEは存在しない
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医療ITについては、第233号「医療IT市場」で医療とITとが不可分に
結びついていること、医療IT市場が巨大であることを示しました。
第233号「医療IT市場」
[Blog版] http://www.gamou.jp/sailing/2010/12/it-480b.html
[HP版] http://www.kei-it.com/sailing/233-101231.html
一方、農業は医療ほどにはITが入りこんでいません。
医療系SE(医療系業務知識を持ったSE)は存在しますが、農業系SEは
存在しません。
医療IT市場は証券/その他金融の1.75倍、建設/土木の3倍の市場規模を
持っていますが、農業の場合は市場規模を論じる以前に、農業IT市場
というカテゴリーそのものが存在しません。
しかし、今回のメルマガでは、慶のような中小ソフトウェア会社が
農業に貢献できることもあるという話をします。
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(2)日本の農業に起きる3つの流れ
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今後、日本の農業では次の3つの流れが同時に進行します。
(A)ヤル気のある専業農家の大規模化、集約化
→大規模化が容易な平坦な土地中心に進む。
(B)農業周辺ビジネスの拡大
→大規模化が難しい中山間地、都市近郊の土地中心に進む。
(C)零細な兼業農家の衰退
この3つの流れが同時に進行する理由については、「新航海術の補足
ブログ」の下記記事を参照してください。
[新航海術の補足ブログ]日本の農業に起きる3つの流れ
http://www.gamou.jp/comment/2011/03/post-4823.html
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(3)ヤル気のある専業農家が置かれている状況
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慶では2009年6月に農家.comという農家専用のショッピングモールを
立ち上げました。
農家.com:http://www.nou-ka.com/
現在15の農家が出店しています。
商品情報、ブログ記事、豆知識、調理情報などを自分で積極的に書き込む
ITリテラシーの高い農家もいらっしゃいます。
彼らは「(A)ヤル気のある専業農家の大規模化、集約化」の流れにいる
人たちです。
専業農家として売上・利益を拡大していきたいと考えている人たちです。
ヤル気のある専業農家が置かれている状況は次のとおりです。
・耕作放棄地はあるので、需要さえあれば、規模の拡大は可能。
・しかし、既存の販路では作っても、作っても利益が出ない。
「既存の販路では作っても、作っても利益が出ない」理由については
「新航海術の補足ブログ」の下記記事を参照してください。
[新航海術の補足ブログ]作っても、作っても利益が出ない
http://www.gamou.jp/comment/2011/03/post-8f5b.html
そして、彼らと話をすると、「新しい販路が欲しい」「価格決定権を
取り戻したい」という要求があることが分かります。
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(4)農家.comの第一の使命は農家の売上拡大
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そのため、ネット販売を試みる農家も多いのですが、ネット販売では
これまでのJAへの販売には無かったノウハウが必要となります。
JAへの販売では「規格化された商品を大量に作る」ことが求められますが、
ネットの利用者は、逆に「特色」「ニッチ」「訳あり」が大好きです。
農家.comの第一の使命は、上記ノウハウを開拓し、登録農家に伝え、
登録商品が売れるようにすることです。
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(5)ITを使った農業周辺ビジネスを生み出す
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次に「(B)農業周辺ビジネスが拡大する」について記します。
慶は既存の請負開発業務の中で収益を確保し、人材を育成しながらも、
長期的には医療IT、農業ITを志向しています。
農業ITの一つとして農家.comを開発・運営しています。
農家.comを拡張しながら、あるいはそこから派生させて、
「ITを使った農業周辺ビジネス」を生み出すことも、慶の使命です。
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(6)自給自足への関心が一層高まる
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今回の大震災の影響の一つとして、家庭菜園、週末農業、さらには、
自給自足への関心が一層高まることは確実でしょう。
これは「ITを使った農業周辺ビジネス」を生み出すヒントの一つとなります。
「新航海術の補足ブログ」に自給自足に関連した記事をUPしたので、
興味のある方は参照してください。
[新航海術の補足ブログ]どのくらいの農地があれば人一人が生きられるか
http://www.gamou.jp/comment/2011/03/post-08eb.html
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あとがき
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慶の自社農園の状況については、「1アールの菜園ブログ」
http://www.gamou.jp/nougyo/ で公開しています。
また、農家.comの最新情報はツイッターでも配信するので、是非、
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