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July 2007

July 30, 2007

Googleで上位表示される理由

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_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第189号 2007/7/30
▼ まえがき
▼ [グーグルの衝撃] (1)「ソフトウェア業界 新航海術」の精神
▼ [グーグルの衝撃] (2)「ソフトウェア業界 新航海術」ブログ
▼ [グーグルの衝撃] (3)グーグルの貢献
▼ [グーグルの衝撃] (4)他の権威ある書き手よりも上位に表示
▼ [グーグルの衝撃] (5)上位に表示される理由
▼ [グーグルの衝撃] (6)記事のタイトルと検索エンジンとの関係
▼ 次回以降の予告


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まえがき
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蒲生嘉達です。

暑中お見舞い申し上げます。


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[グーグルの衝撃] (1)「ソフトウェア業界 新航海術」の精神
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私が本メルマガを書く上で心がけている点、いわば「ソフトウェア業界
新航海術」の精神は下記の3つです。

・あるものをあるがままに見る。
 色眼鏡(例えば権威者の意見)でものを見ない。

・くっきりはっきり見る。
 複雑な現実もある観点から見ると、あるいはある角度から光を
 あてると、くっきりはっきり見えてくる。

・批判だけではなく、明るく前向きな解決策を提示する。


「毎週書くのは大変でしょう」と言われるときがあります。
休日に書いていますが、実際に半日から1日かかります。

しかし、平日の日銭稼ぎから少し距離を置いたところで、本質的な
ことを考える時間は貴重なものです。

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[グーグルの衝撃] (2)「ソフトウェア業界 新航海術」ブログ
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「ソフトウェア業界 新航海術」ブログはメルマガをコピペしただけの
ブログです。独自ドメインを取っていないので、URLは長いです。
( URL : http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ )

しかし、アクセス数はそこそこあります。
例えば、6月28日(木) から 7月27日(金)までのアクセス数合計は
2,597(日平均:87)、訪問者数合計は1,705(日平均:57)です。

このブログは、将来的には、お役立ちサイト、あるいはコミュニティ
サイトへと発展させていきたいと思っています。

上記「ソフトウェア業界 新航海術」の精神に共感していただける方、
アイデアをお持ちの方、協力していただける方は、是非ご連絡ください。

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[グーグルの衝撃] (3)グーグルの貢献
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さて、梅田望夫氏の「ウェブ進化論」にはグーグルやアマゾンの輝
かしい面しか書かれていなかったので、グーグルの衝撃シリーズ
第一部では、グーグルやアマゾンに批判的なことも書きました。

 第141号:ウェブサービスの世界
 (4)そこは大多数の人々は儲からない世界
 (5)「あちら側」は帝国主義の世界
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/08/post_a37c.html

 第142号:グーグルの検索やアマゾンの推薦は中立か?
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/08/post_8f6e.html

 第143号:ロングテール
 (3)ニッチな規格品を安く売る人が恩恵を受ける
 (5)無に近いものの提供者とそれを集積するグーグル
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/09/post_70c5.html


しかし、「グーグルの衝撃」というカテゴリー名にも表現されている
とおり、私はグーグルの貢献を非常に高く評価しています。

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[グーグルの衝撃] (4)他の権威ある書き手よりも上位に表示
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例えば、Googleで「ブルックスの法則」で検索してくみてださい。

2007年7月28日21:00時点では、665件ヒットし、3番目、4番目、
6番目、22番目に、ソフトウェア業界新航海術の記事が出てきました。
ソフトウェア業界新航海術よりも上位表示されている2件は、ともに
Wikipediaです。

あるいは「瑕疵担保責任 ソフトウェア」で検索してみると、
81,900件ヒットし、3番目と10番目にソフトウェア業界新航海術の
記事が出てきました。

他の権威ある書き手よりも上位に表示されているのです。

「ブルックスの法則」や「ソフトウェアにおける瑕疵担保責任」について
知りたいと思ったとき、多くの人はGoogleで検索するでしょう。
そのとき、私の書いた記事を目にすることになります。

グーグル登場前には、このように一個人が書いた記事が、多くの
人々の目に触れるということはありませんでした。

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[グーグルの衝撃] (5)上位に表示される理由
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【リンク】

これらの記事が上位に表示される理由の一つは、「リンク」にあります。

記事を評価してくれた人がリンクしてくれているのです。

グーグルのページランク・アルゴリズムは、リンクの数だけでなく、
そのリンクのされ方も分析しているようです。


【ブログ】

もう一つの理由は、ブログです。

ブログと通常のホームページに全く同じ内容の記事を掲載した場合、
どちらが検索エンジンに表示されやすいでしょうか?

ブログの方が表示されやすいのです。

通常のブログ・サーバーには「Ping通知サービス」という機能があり、
記事が更新されると、Pingサーバに対して更新を通知します。
その結果、検索エンジンに掲載されやすくなるのです。

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[グーグルの衝撃] (6)記事のタイトルと検索エンジンとの関係
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最後にブログの記事のタイトルと検索エンジンとの関係について
言及しておきましょう。


例えば、「ブルックスの法則」で検索して3番目と4番目に表示された
記事は、次の二つでした。

 第124号:マイクロソフトの「ブルックスの法則」対策
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/04/post_3020.html

 第120号:ブルックスの法則は正しいか?
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/03/post_5bcc.html


また、「瑕疵担保責任 ソフトウェア」で検索して3番目に表示
された記事は、「第80号:瑕疵担保責任」でした。

 第80号:瑕疵担保責任
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/06/post_aa40.html

いずれも検索キーワードがタイトルに含まれていることが分かります。

私は検索エンジンを意識して記事のタイトルを決めたことはありません。
しかし、SEO対策としてタイトルを考えるなら、「検索されることを
期待するキーワードをタイトルにいれなさい」ということになります。

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次回以降の予告
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「グーグルの衝撃シリーズ 第二部」は、ブログ、RSSから始めて、
YouTube、DRMまで切り込んでいきます。


次号は、8月6日発行予定です。

乞うご期待!!

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本メルマガについて
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本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。
「まぐまぐ!」での読者数は2007年7月21日現在、603名です。


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July 23, 2007

RSS対応

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第188号 2007/7/23
▼ まえがき
▼ [グーグルの衝撃] (1)某高校のホームページのRSS対応
▼ [グーグルの衝撃] (2)RSSリーダー
▼ [グーグルの衝撃] (3)RSSに対応するのが当たり前になりつつある
▼ [グーグルの衝撃] (4)読み手の習慣も変わってきた
▼ [グーグルの衝撃] (5)一般大衆向けのサイトはRSS対応に敏感
▼ 次回以降の予告


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まえがき
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蒲生嘉達です。

今週号から「グーグルの衝撃シリーズ 第二部」をスタートします。

慶を含めて各社が独自サービスを生み出す上でのヒントになるような
話をしていきたいと思っています。

ブログ、RSSから始めて、YouTube、DRMまで切り込んでいきます。

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[グーグルの衝撃] (1)某高校のホームページのRSS対応
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長女が通っている私立高校のホームページに「RSSについて」という
ページがあり、次のように書かれていました。

 ------------------------------------------------------------
 RSSは、サイトの更新情報を記録し配信するためのフォーマットです。
 RSSリーダー(ニュースフィードリーダ)と呼ばれるソフトウェアを
 インストールして更新情報を得ることも可能ですが、ホームページ
 上で同等の機能を提供しそのホームページにアクセスすれば、登録
 したサイトの更新状況を一括して確認できるサービスも各種業者
 から提供されています。

 ○○高等学校事務室では、Informationの更新情報をRSS2.0で提供
 しています。
 ------------------------------------------------------------

そしてその下に次のようなリンクがありました。

 InformationのRSS2.0 (全て)
 InformationのRSS2.0 (一般の方へ)
 InformationのRSS2.0 (卒業生の方へ)
 InformationのRSS2.0 (在校生の方へ)
 InformationのRSS2.0 (奨学金情報)

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[グーグルの衝撃] (2)RSSリーダー
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読者は上記文章が理解できますか?

私は、「RSSは、サイトの更新情報を記録し配信するための
フォーマットです」の部分は、知識としては知っていました。

しかし、RSSリーダーを使ったことも「同等の機能を提供しその
ホームページにアクセスすれば、登録したサイトの更新状況を
一括して確認できるサービス」を利用したことも無かったので、
せっかく提供されている「InformationのRSS2.0」をどのようにして
使ったらよいのか分かりませんでした。

この記事を読んだ後、RSSリーダーを使ってみて、理解できました。
私が使ったRSSリーダーは、goo RSSリーダーです。
( http://reader.goo.ne.jp/ )
「同等の機能を提供しそのホームページにアクセスすれば、登録した
サイトの更新状況を一括して確認できるサービス」にあたります。

高校の「InformationのRSS2.0」も goo RSSリーダーの自分のページに
登録しました。

尚、RSSリーダーは「goo RSSリーダー」以外にもたくさんあります。
(RSSナビ http://www.rssnavi.jp/reader.html#10 参照)

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[グーグルの衝撃] (3)RSSに対応するのが当たり前になりつつある
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> 頻繁にWebページを更新するWebサイトは、RSSに対応するのが
> 当たり前になりつつある。
> ブログ・サイトはほぼすべてRSSデータに対応している。
> ニュース・サイトや企業のWebサイトも、RSSデータを配信する
> ところが増えている。
> (日経NETWORK8月号「図解で学ぶネットワークの基礎 RSS」より)


とは聞いていましたが、まさか高校の事務室がRSSデータを配信して
いるとは思っていませんでした。

「RSSはここまで普及しているのか!」と驚きました。

その点、ソフトウェア会社は自社のホームページのRSS対応には
無関心です。
デザインには凝りますが、あるいは場合によってはSEO対策まで
考えますが、RSSデータを配信しようという発想はありません。


その理由の一つとして、ホームページの性格があるでしょう。

ソフトウェア会社のホームページはWEB上の会社案内のようなもので、
頻繁に更新して情報発信するという性格のものではありません。
一方、高校の事務室のInformationも個人のブログも、頻繁に更新し、
情報発信するためのサイトです。

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[グーグルの衝撃] (4)読み手の習慣も変わってきた
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しかし、もう一つ、理由が考えられます。

想定している閲覧者の層の問題です。


ブログを書くという習慣が広く普及しました。
しかも、芸能人や有名人の間でも広まっています。

そうなると、読み手の習慣も変わってきます。
芸能人や有名人や知人のブログをRSSリーダーを使ってチェックする
という習慣が普及してきたのです。

上述のとおり、私も実際にRSSリーダーを使ってみましたが、確かに
いくつものブログをチェックしている人にとっては必須のツールです。

好きな歌手やタレントのブログをRSSリーダーでチェックしている人は
かなりいると思います。
例えば、「宇多田ヒカルと中川翔子と柴田淳のブログはRSSリーダーで
ウォッチングしています」というように・・・。

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[グーグルの衝撃] (5)一般大衆向けのサイトはRSS対応に敏感
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そして、RSSリーダーの利用者は、ITに強いはずのIT業界人の方が
多いかというと、そのようなことはありません。
プログラマ、SEは意外と疎いです。

むしろ、IT業界以外の一般大衆、特に若い人(学生も含む)に、
より多く普及しているでしょう。

したがって、一般大衆、特に若い人に対する情報発信を目的にした
サイトの場合は、RSS対応に敏感になります。

例えば、上述の高校事務室のInformationは、学生や一般大衆を
対象としています。
ブログ・サイトも一般大衆を対象としています。

RSSをうまく取り込んだからブログが普及し、ブログが普及したから
RSSがさらに普及するという循環が起きています。

一方、ソフトウェア会社のホームページは、業界内の取引先を
主な閲覧者として想定しています。
一般大衆向けのサイトではないのです。
これがRSS対応に消極的な理由の一つだと思います。

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次回以降の予告
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July 16, 2007

創業は易し、守成は難し

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第187号 2007/7/16
▼ まえがき
▼ [新会社法活用術] (1)機関設計の多様化で会社設立が容易に
▼ [新会社法活用術] (2)最低資本金制度の撤廃で会社設立が容易に
▼ [新会社法活用術] (3)出資払込金保管証明書も不要になった
▼ [新会社法活用術] (4)新会社法の趣旨
▼ [新会社法活用術] (5)創業は易し、守成は難し
▼ [新会社法活用術] (6)守成=ゴーイング・コンサーン
▼ 次回以降の予告


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まえがき
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蒲生嘉達です。

7月14日(土)、愚息を連れて「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・
パール ディアルガVSパルキアVSダークライ」を見に行ってきました。

愚息を含めてほとんどの子供が、DSを持ってきて、スクリーンからやってくる
幻のポケモン「ダークライ」を自分のDSに取り込んでいました。 
( http://www.pokemon-movie.jp/darkpresents/index.html )

任天堂の強さを感じました。

 関連記事:
 第137号:経営理念
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/07/post_54a6.html


さて、今週号は新会社法活用術シリーズです。

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[新会社法活用術] (1)機関設計の多様化で会社設立が容易に
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会社法が変わり、株式会社を作ること自体は非常に簡単になりました。
その主な理由は下記の2点です。

・機関設計の多様化
・最低資本金制度の撤廃


A.機関設計の多様化

機関設計の多様化については、第178号で解説しました。

 第178号:株式会社の種類
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/05/post_d941.html


以前は、株式会社設立には、取締役3名以上、監査役1名以上が必要
でした。
本当は経営上の必然性はなくても、株式会社にしたいために、
無理やり「取締役3名+監査役1名」という体制を作るということも
よくありました。

しかし、新会社法によって、最低、取締役1名でも株式会社を設立
できるようになりました。
事業の必然性に合わせた機関設計ができるようになったのです。

これが株式会社の設立を容易にしました。

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[新会社法活用術] (2)最低資本金制度の撤廃で会社設立が容易に
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B.最低資本金制度の撤廃

以前は、最低1,000万円を用意しなければ、株式会社を作ることは
できませんでした。

ところが、新会社法によって、最低資本金制度が撤廃され、極端に
言えば、資本金0円でも株式会社を作れるようになりました。

これも株式会社の設立を容易にしました。

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[新会社法活用術] (3)出資払込金保管証明書も不要になった
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ここまでは、どの本にも書いてありますが、本メルマガでは、「出資
払込金保管証明書が不要になった」ということも指摘しておきましょう。

以前は、株式会社を作るためには、資本金として1,000万円以上を銀行
口座に預け、銀行から出資払込金保管証明書を発行してもらう必要が
ありました。
そして、その発行手続きに1週間以上かかりました。
つまり、資本金を最低1週間、銀行に置く必要があったのです。

今では、出資払込金保管証明書は不要になりました。
銀行口座の通帳のコピーですむようになったのです。

これによって、設立に要する期間が1週間以上短縮されました。

しかし、これによって、次のようなことをする人も出てきたかも
しれません。資本金1,000万円という体裁が欲しいために・・・。

「本当は資本金は500万円しかないのに、家族や消費者金融などから
数時間だけ500万円借りて、残高1,000万円の口座のコピーを取り、
すぐに返済する。そして、そのコピーを使って資本金1,000万円で設立
登記する。」

経理上は、その人がその資本金500万円を現金として持ち続けて
いるかのように見えます。

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[新会社法活用術] (4)新会社法の趣旨
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もちろん、これは経理上好ましいことではありませんし、新会社法の
趣旨でもありません。

資本金の大小と企業の資金繰りとは必ずしも関係ありません。
資本金1億円以上でも苦しい会社もあれば、資本金100万円でも
困らない会社もあるのです。

 第100号:倒産したベンチャーの貸借対照表
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/11/bs_2c30.html


「これまでは、事業の必要性とは無関係に、最低資本金を定めていた
ために、財務上は必ずしも必要なくても1,000万円用意しなければ
ならなかったが、これからは、本当に必要な資金で設立すればよい」
というのが新会社法の趣旨です。

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[新会社法活用術] (5)創業は易し、守成は難し
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このように創業は容易になりました。

しかし、昔から「創業は易し、守成は難し」(十八史略)と言われます。

近年は、下記の理由によって、さらに守成が難しくなっています。

・技術の短命化
・成功確率の低下
 

 関連記事:
 第85号:M&Aが大好きな会社
     (3)成功確率が低く、成功しても寿命が短い
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/07/post_b7f3.html

 第133号:ゴーイング・コンサーン
     (1)9割以上の会社が10年以内につぶれる
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/06/post_6e2f.html
 
 第8号:ポスト産業資本主義の時代
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/cat5663588/index.html


製品やサービスの差異性が、利益の源泉、つまり、企業の動力源です。
近年、その動力源の寿命が短くなったのです。

会社は設立しやすくなり、そして、寿命も短くなっています。

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[新会社法活用術] (6)守成=ゴーイング・コンサーン
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しかし、9割以上の会社が10年以内につぶれる理由は、差異性(動力源)
の寿命が短くなっただけではありません。

企業を継続的に成長させるためには、動力源をうまく活用する仕組みが
必要なのです。

その仕組みの二大要素が、財務と労務です。

それが「会計は会社の心臓」出版の理由の一つです。

 第185号:財務は重要だが主役ではない
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/07/post_0824.html

「創業は易し、守成は難し」の「守成」という字は、含蓄深いですね。
企業でいうなら「ゴーイング・コンサーン」と言い換えてもよいでしょう。

 第133号:ゴーイング・コンサーン
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/06/post_6e2f.html

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次回以降の予告
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次号は、7月23日発行予定です。

乞うご期待!!

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July 09, 2007

出版とパッケージソフトウェア開発

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_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第186号 2007/7/9
▼ まえがき
▼ [会社の心臓] (1)出版は儲からない
▼ [会社の心臓] (2)印税だけで生活している人はほとんどいない
▼ [会社の心臓] (3)それでも出版したがる理由
▼ [会社の心臓] (4)「会計は会社の心臓」出版の理由
▼ [会社の心臓] (5)パッケージソフトは請負開発と組み合わせる
▼ [会社の心臓] (6)パッケージ会社は営業やサポートの負担が大きい
▼ 次回以降の予告


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まえがき
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蒲生嘉達です。

第185号で、「会計は会社の心臓」について、「もう少し加筆して、
今年中に普通の本として出版します」と予告しました。

 第185号:財務は重要だが主役ではない
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/07/post_0824.html


本日は、出版の話から始めて、ソフトウェア開発に言及します。

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[会社の心臓] (1)出版は儲からない
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個人または会社の出版というものは単独の商売として考えた場合、
けっして儲かるものではありません。

大雑把に言って、1万5千冊くらい売れないと元は取れないのです。
その根拠は次のとおりです。

定価1,500円、初版の部数を1,000冊とした場合、初版時に出版社へ
支払う費用は、200万円前後です。

これには、編集、デザイン、印刷、広告宣伝、そして、書店への
営業やアフターフォローの費用が含まれます。

印刷された1,000冊は出版社が在庫として抱え、売れたら作者に印税が
支払われます。

印税率を8%とすると、1,000冊売れた場合、
定価1,500円×1,000冊×8%=12万円 の印税が出版社から支払われます。

費用が200万円で印税が12万円なので、粗利は-188万円の赤字となります。

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[会社の心臓] (2)印税だけで生活している人はほとんどいない
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出版社は、売れ行きを見て、「これなら増刷しても大丈夫」と判断
したら、増刷します。

増刷時の費用は出版社が負担します。
したがって、第2刷以降は、著者は何もしなくても収入を得られる
ことになります。ここに魅力を感じる人も多いでしょう。

しかし、印税率は8%前後です。

1冊売れて 1,500円×8%=120円 の印税収入。

188万円の赤字が解消されるためには、188万円÷120円=15,000冊 
売れなければなりません。

毎月200冊以上の新刊書が出版されるそうですが、その中で15,000冊
以上売れる本はほんの一握りです。
したがって、文芸以外の世界で、印税だけで生活している人は
ほとんどいないのです。

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[会社の心臓] (3)それでも出版したがる理由
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上記のとおり、出版というものは、けっして儲かる商売ではありません。
しかし、それでも、出版したがる人がいる理由は何でしょうか。


(A)セミナー業とのタイアップ

一つはセミナー業とのタイアップということが考えられます。

「セミナーの講師をしている人は著作物が多い」ということに
気づいている人も多いと思います。

彼らは自分の本をセミナー資料とすることも、講演会場で売ることも
できます。
出版物があると講師として信用されるなどの営業的なメリットも
あるのでしょう。

(B)自己満足

しかし、本を出版したがる最大の理由は、自己満足でしょう。

第2刷以降は、出版社が売れ残るリスクを取るので、出版社は売れ
行きと内容を厳しくチェックします。

しかし、初版時には出版社は何のリスクを抱えないので、なるべく
出版させる方向に話を進めます。
原稿を持ち込んだ作者には、褒めて、おだてて、出版を勧めます。

売れなくても出版社は損をしないので、良く言えば、作者の希望を
尊重してくれます。
悪く言えば、出版社の目的は、作者を満足させることであり、良い本や
売れる本を作ることではないのです。

したがって、悪質な出版社も存在します。

インターネット上でも、「○○舎に200万円払って出版したが、本屋
に自著が置かれているのを見たことがない」とか、「そもそも印刷さえ
していないのではないか」という悪評を数多く見かけます。

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[会社の心臓] (4)「会計は会社の心臓」出版の理由
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私は「会計は会社の心臓」を年内に出版し、その後も、他の本を
出版していきたいと思っています。

その理由は次の三つです。

・ある程度は売れると思っているから。

・会社としての宣伝効果。

・創造的で文化的な価値を生み出し、社会に貢献したいから。

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[会社の心臓] (5)パッケージソフトは請負開発と組み合わせる
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出版は次の2点でソフトウェアのパッケージ開発と似ています。


(A)ほとんどの製品は開発費を回収できない

パッケージソフトも出版も、ほとんどの製品は、それ自体では開発費を
回収できません。

パッケージソフトの場合、この問題を解決するために、パッケージと
請負開発のタイアップということをやります。

「パッケージと請負開発のタイアップ」とは次の二つを意味します。

・個別開発システムを汎用品として商品化する。
 →これによって、開発費を減らします。

・パッケージを売り込んで、そのカスタマイズや追加開発で儲ける。

  第183号:AsIs(現状)とToBe(あるべき)(1)インドのERPコンサル会社
  http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/06/asistobe_e60d.html


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[会社の心臓] (6)パッケージ会社は営業やサポートの負担が大きい
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(B)一回作れば、後は、労力をかけずに継続的な収入が期待できる

一回作れば、後は、労力をかけずに継続的な収入が期待できるという
ところも似ているように思えます。
しかし、この部分は少し違います。

出版の場合は、営業やアフターフォローは出版社がしてくれます。
その代わり、印税率は低く抑えられています。

パッケージソフトの粗利率は、本における印税率よりもはるかに
高くなるでしょう。
しかし、ソフトウェア会社は、その粗利を使って、営業もサポートも
しなければなりません。
この負担が大きいのです。関連記事を下記に示します。

 第104号:パッケージソフトで長期的に成功することが難しい理由
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/12/post_9173.html

 第109号:ソフトウェアのコモディティ化が進むということ
     (3)パッケージ・ソフトが置かれている状況
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/01/post_3d3c.html


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次回以降の予告
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今回、出版について書いてみて、出版とソフトウェア開発との比較は、
面白い切り口だと感じました。

他にも次のような記事が考えられます。

・雑誌の編集長とソフトウェア開発のPMとの比較

・原稿料をもらってライターが記事を書くことと、ソフトウェア会社が
 請負料金をもらってプログラムを作ることの比較

・出版の自己満足とパッケージソフトウェア開発の自己満足との比較


機会があれば、書きます。

次号は、7月16日発行予定です。

乞うご期待!!

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July 02, 2007

財務は重要だが主役ではない

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第185号 2007/7/2
▼ まえがき
▼ [会社の心臓] (1)ゴーン改革 挫折の内幕
▼ [会社の心臓] (2)会社の付加価値力の主役は、技術、営業、企画
▼ [会社の心臓] (3)「会計は会社の心臓」の意味
▼ [会社の心臓] (4)書籍版「会計は会社の心臓」を出版する予定
▼ 次回以降の予告


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まえがき
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蒲生嘉達です。

秩父にあるなじみの民宿から「蛍が出てきた」という連絡が入り、
6月24日に蛍を見に行きました。荒川の上流です。
星のように無数に飛んでいる姿を想像していましたが、実際には一度に
見えるのは数匹でした。
秩父でも蛍が見える場所は少なくなったそうで、大勢の人が車で見に
来ていました。
民宿のおばさんは「昔は寝ている部屋まで入ってきたんだけどね」と
言っていました。


さて、今週号は「会社の心臓シリーズ」です。

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[会社の心臓] (1)ゴーン改革 挫折の内幕
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文芸春秋7月号に「ゴーン改革 挫折の内幕」という記事が載って
いました。

今の日産は、コミットメント至上主義、行き過ぎたコスト削減、
ルノーへの上納金(研究開発費は抑制しながら、配当は増やし続けている)
のため、「技術の日産」ではなくなっているという内容の記事でした。

日産の役員たちに「カーガイ(自動車野郎)」風の野性味がなくなり、
ゴーンの顔色ばかり窺っているような人が増え、とりわけ「財務屋」
が重用されているそうです。


> 販売の現場は、新車を売って売上げを伸ばしたいと考えるが、財務の
> 視点ではコストを削り、資産や資金を効率的に運用して収益を確保する
> ことを優先しがちだ。
>       (文芸春秋7月号に「ゴーン改革 挫折の内幕」より)

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[会社の心臓] (2)会社の付加価値力の主役は、技術、営業、企画
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会社の付加価値力の主役は、財務ではありません。

技術、営業、企画です。

第180号で、機能組織に必要な4つの機能を挙げましたが、その中の
現場(ライン部門)と参謀(企画部、研究開発部)が、会社の付加価値力の
主要な部分です。

 第180号:機能組織に必要な4つの機能
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/05/post_34fd.html


財務は補佐役機能の一部に過ぎません。


また、ハードウェアメーカは莫大な設備投資を必要とするのに対し、
ソフトウェア会社は大きな設備投資を必要としません。
したがって、ハードウェアメーカに比べて、ソフトウェア会社では
財務の重要性は低いのです。

 第18号:ソフト会社の真の資産
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2004/04/post_8d2d.html

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[会社の心臓] (3)「会計は会社の心臓」の意味
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それでも、次のような意味で、財務は重要です。

> 「会計」は人間にたとえるなら、「心臓」のようなものです。
> 創造の源泉である脳も、脳の指令を実行する手足も、血液が流れ
> ないと死んでしまいます。会計とは、会社の隅々にまで、おカネ
> という血液を流す心臓のようなものです。
>             (「会計は会社の心臓」より)

 会計は会社の心臓:
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/01/post_822e.html


財務は重要ですが、それは主役ではないのです。
財務が主役になると、短期的な収益や論理を好み、管理主義的になって
いきます。

そして、財務に弱い技術や営業は、財務屋の主張に逆らえません。
数字は雄弁すぎるからです。
財務屋本人や経営者すら数字に騙されることがあります。

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[会社の心臓] (4)書籍版「会計は会社の心臓」を出版する予定
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小冊子「会計は会社の心臓」は、財務に弱い経営者、技術者、営業マン
が、財務に踊らされず、財務を使いこなすために書きました。

もう少し加筆して、今年中に普通の本として出版します。
小冊子版が約70ページなのに対し、書籍版は約120ページを予定しています。

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