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October 30, 2006

オフ・バランス経営

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_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第151号 2006/10/30
▼ まえがき
▼ [慶2.0] (1)オフ・バランス経営とは
▼ [慶2.0] (2)貸借対照表を見ながら考えなければならないこと
▼ [慶2.0] (3)バランスシートから資産を外す
▼ [慶2.0] (4)オフ・バランス資産を増やす
▼ 次回以降の予告


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まえがき
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第149号から「慶2.0 本当の大変化はこれから始まる」シリーズを
開始しています。

次の10年で慶(及び類似した中小ソフトウェア会社)が目指すべき
方向性について、組織、営業、企画、労務など多方面から考察します。
題は「慶2.0」ですが、多くの中小ソフトウェア会社にとっても共通
の課題を扱います。


「慶2.0」シリーズを最初から読みたい方は、
「バックナンバー 慶2.0」
( http://www.kei-it.com/sailing/back_kei2.html )を参照して
ください。

または、ブログ( http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ )の
「カテゴリー 慶2.0」(↓)を参照してください。
http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/cat6545629/index.html

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[慶2.0] (1)オフ・バランス経営とは
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「オフ・バランス経営」という言葉があります。

ここで言う「バランス」とは貸借対照表のことです。
(貸借対照表は「バランスシート」とも呼ばれます。)

私は、「オフ・バランス経営」という言葉を、柴田英寿、伊原智人著
「オフ・バランス経営革命」で知りました。
( http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492531092 ) 

したがって、「オフ・バランス経営革命」を参考にしながら、書き
進めます。

「オフ・バランス経営」とは次の両方を進める経営のことです。

(A)バランスシートの外側にある(オフな)資産(=オフ・バランス
 資産)を増やすこと。
(B)バランスシートから資産を外す(オフにする)こと。


> 「オフ・バランス」という言葉は、二つの意味を同時に表して
> います。
> 一つは、バランスシートの外側にある(オフな)資産(=オフ・
> バランス資産)を増やす、そして、もう一つは、バランスシート
> から資産を外す(オフにする)という意味です。
> そして、これらを実現していく経営が、「オフ・バランス経営」
> です。
>    (柴田英寿、伊原智人著「オフ・バランス経営革命」より)

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[慶2.0] (2)貸借対照表を見ながら考えなければならないこと
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この慶2.0シリーズは、「オフ・バランス」ではなく、「貸借対照表」
から始めました。

 第149号:慶1.0の貸借対照表
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/10/post.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/149-061016.html

 第150号:増資問題は次期体制問題
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/10/post_9438.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/150-061023.html


しかし、逆に言えば、ソフトウェア会社の経営者が貸借対照表を
見ながら思案しなければならないことは、第149号と第150号で述
べたことぐらいなのです。

まず、次の2点。

・売掛金(もう少し正確に言うと、売掛金+仕掛品)と買掛金の
 差から生じるキャッシュ不足に注意すること。
・そのキャッシュ不足を補うために資金調達すること。

そして、資金調達の方法について。

資金調達の方法が、全て銀行からの借入であっても構いません。
(商工ローンでなければ・・・。)
たとえ、借入が増え、自己資本比率が低下したとしても、思慮の
足りない増資(例えば熟慮されていない外部資本の導入)よりは
はるかに安全です。

しかし、売上と粗利が伸びるにつれて増資することは自然なことで
あり、上手にやれば、内部体制を強固にし、次期体制を育成し、
さらに、分社化やIPOへの道を開くことになります。

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[慶2.0] (3)バランスシートから資産を外す
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冒頭で、オフ・バランス経営とは次の両方を進める経営のことだと
述べました。

(A)バランスシートの外側にある(オフな)資産(=オフ・バランス
 資産)を増やすこと。
(B)バランスシートから資産を外す(オフにする)こと。


この二点は、私がこれまで本メルマガで述べてきたことと、かなりの
点で一致します。

第149号で述べたことは、「売上の拡大に伴って運転資金も増える」
ということなので、(B)とは正反対の方向のように思われるかもしれ
ませんが、実は次のような意味であり、方向的には(B)と同じなのです。

「売掛金だけは業種の宿命のようなもので、圧縮できないが、
それ以外は、余分な資産はもたない。」

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[慶2.0] (4)オフ・バランス資産を増やす
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また、(A)と同じようなことも本メルマガで何度も述べてきました。

例えば、第18号「(1)ソフト会社の真の資産」では次のように書いて
います。
ドンピシャの内容なので、少し長くなりますが、引用します。


--------------------------(引用)-----------------------------
ソフトウェア業界で利益を生み出すものは機械設備ではありません。
下記のような形の無いものです。
・経営者の企画力
・技術者の技術力・開発力
・管理部門のノウハウ
・顧客
・提携企業、協力会社
・その場にいなくても収入を生み出せるビジネスモデル
・著作権、特許権

上記は貸借対照表の資産欄には表現されません。
しかし、売上や利益として損益計算書に表現され、最終的には
貸借対照表の[資本]剰余金として表現されます。

「現金を生み出すものが資産である」と定義付けるなら、上記が
ソフト会社における真の資産です。

したがって、金持ちソフト会社、つまり資産が資産を生むソフト会社
になるためには
「貸借対照表の資産欄には出てこない真の資産に投資する→
利益が出る→貸借対照表の資産欄には出てこない真の資産に投資する」
の循環が必要なのです。

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 第18号「(1)ソフト会社の真の資産」より
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/cat4128768/index.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/18-040405.html

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次回以降の予告
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次号は、11月6日発行予定です。

今週号では、柴田英寿、伊原智人著「オフ・バランス経営革命」と
私の考えの一致する部分を述べました。

しかし、アウトソーシングに関する部分は少し私と意見が違います。
また、ネットワーク・コミュニティについては、「オフ・バランス
経営革命」から新たに学んだ部分があります。

そのあたりを書こうと思います。


乞うご期待!!

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本メルマガについて
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本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。
「まぐまぐ!」での読者数は2006年10月29日現在、555名です。


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