« September 2006 | Main | November 2006 »

October 2006

October 30, 2006

オフ・バランス経営

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第151号 2006/10/30
▼ まえがき
▼ [慶2.0] (1)オフ・バランス経営とは
▼ [慶2.0] (2)貸借対照表を見ながら考えなければならないこと
▼ [慶2.0] (3)バランスシートから資産を外す
▼ [慶2.0] (4)オフ・バランス資産を増やす
▼ 次回以降の予告


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

第149号から「慶2.0 本当の大変化はこれから始まる」シリーズを
開始しています。

次の10年で慶(及び類似した中小ソフトウェア会社)が目指すべき
方向性について、組織、営業、企画、労務など多方面から考察します。
題は「慶2.0」ですが、多くの中小ソフトウェア会社にとっても共通
の課題を扱います。


「慶2.0」シリーズを最初から読みたい方は、
「バックナンバー 慶2.0」
( http://www.kei-it.com/sailing/back_kei2.html )を参照して
ください。

または、ブログ( http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ )の
「カテゴリー 慶2.0」(↓)を参照してください。
http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/cat6545629/index.html

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (1)オフ・バランス経営とは
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

「オフ・バランス経営」という言葉があります。

ここで言う「バランス」とは貸借対照表のことです。
(貸借対照表は「バランスシート」とも呼ばれます。)

私は、「オフ・バランス経営」という言葉を、柴田英寿、伊原智人著
「オフ・バランス経営革命」で知りました。
( http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492531092 ) 

したがって、「オフ・バランス経営革命」を参考にしながら、書き
進めます。

「オフ・バランス経営」とは次の両方を進める経営のことです。

(A)バランスシートの外側にある(オフな)資産(=オフ・バランス
 資産)を増やすこと。
(B)バランスシートから資産を外す(オフにする)こと。


> 「オフ・バランス」という言葉は、二つの意味を同時に表して
> います。
> 一つは、バランスシートの外側にある(オフな)資産(=オフ・
> バランス資産)を増やす、そして、もう一つは、バランスシート
> から資産を外す(オフにする)という意味です。
> そして、これらを実現していく経営が、「オフ・バランス経営」
> です。
>    (柴田英寿、伊原智人著「オフ・バランス経営革命」より)

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (2)貸借対照表を見ながら考えなければならないこと
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

この慶2.0シリーズは、「オフ・バランス」ではなく、「貸借対照表」
から始めました。

 第149号:慶1.0の貸借対照表
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/10/post.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/149-061016.html

 第150号:増資問題は次期体制問題
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/10/post_9438.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/150-061023.html


しかし、逆に言えば、ソフトウェア会社の経営者が貸借対照表を
見ながら思案しなければならないことは、第149号と第150号で述
べたことぐらいなのです。

まず、次の2点。

・売掛金(もう少し正確に言うと、売掛金+仕掛品)と買掛金の
 差から生じるキャッシュ不足に注意すること。
・そのキャッシュ不足を補うために資金調達すること。

そして、資金調達の方法について。

資金調達の方法が、全て銀行からの借入であっても構いません。
(商工ローンでなければ・・・。)
たとえ、借入が増え、自己資本比率が低下したとしても、思慮の
足りない増資(例えば熟慮されていない外部資本の導入)よりは
はるかに安全です。

しかし、売上と粗利が伸びるにつれて増資することは自然なことで
あり、上手にやれば、内部体制を強固にし、次期体制を育成し、
さらに、分社化やIPOへの道を開くことになります。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (3)バランスシートから資産を外す
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

冒頭で、オフ・バランス経営とは次の両方を進める経営のことだと
述べました。

(A)バランスシートの外側にある(オフな)資産(=オフ・バランス
 資産)を増やすこと。
(B)バランスシートから資産を外す(オフにする)こと。


この二点は、私がこれまで本メルマガで述べてきたことと、かなりの
点で一致します。

第149号で述べたことは、「売上の拡大に伴って運転資金も増える」
ということなので、(B)とは正反対の方向のように思われるかもしれ
ませんが、実は次のような意味であり、方向的には(B)と同じなのです。

「売掛金だけは業種の宿命のようなもので、圧縮できないが、
それ以外は、余分な資産はもたない。」

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (4)オフ・バランス資産を増やす
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

また、(A)と同じようなことも本メルマガで何度も述べてきました。

例えば、第18号「(1)ソフト会社の真の資産」では次のように書いて
います。
ドンピシャの内容なので、少し長くなりますが、引用します。


--------------------------(引用)-----------------------------
ソフトウェア業界で利益を生み出すものは機械設備ではありません。
下記のような形の無いものです。
・経営者の企画力
・技術者の技術力・開発力
・管理部門のノウハウ
・顧客
・提携企業、協力会社
・その場にいなくても収入を生み出せるビジネスモデル
・著作権、特許権

上記は貸借対照表の資産欄には表現されません。
しかし、売上や利益として損益計算書に表現され、最終的には
貸借対照表の[資本]剰余金として表現されます。

「現金を生み出すものが資産である」と定義付けるなら、上記が
ソフト会社における真の資産です。

したがって、金持ちソフト会社、つまり資産が資産を生むソフト会社
になるためには
「貸借対照表の資産欄には出てこない真の資産に投資する→
利益が出る→貸借対照表の資産欄には出てこない真の資産に投資する」
の循環が必要なのです。

-----------------------------------------------------------
 第18号「(1)ソフト会社の真の資産」より
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/cat4128768/index.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/18-040405.html

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
次回以降の予告
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次号は、11月6日発行予定です。

今週号では、柴田英寿、伊原智人著「オフ・バランス経営革命」と
私の考えの一致する部分を述べました。

しかし、アウトソーシングに関する部分は少し私と意見が違います。
また、ネットワーク・コミュニティについては、「オフ・バランス
経営革命」から新たに学んだ部分があります。

そのあたりを書こうと思います。


乞うご期待!!

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。
「まぐまぐ!」での読者数は2006年10月29日現在、555名です。


本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
⇒ http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
 http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm
(但し、web@kei-ha.co.jp it@kei-it.com には直接配信しています。)


バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

バックナンバーブログ:http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/
発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/
(発行者Webサイトではバックナンバーの全文検索も可能です。)

|

October 23, 2006

増資問題は次期体制問題

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第150号 2006/10/23
▼ まえがき
▼ [慶2.0] (1)本当は社長に株を持って欲しいが、お金が無い
▼ [慶2.0] (2)資金繰りが苦しくて買収される
▼ [慶2.0] (3)内部留保で増資すれば税務署が喜ぶ
▼ [慶2.0] (4)外部資本を導入するか、役員が新たに出資するか
▼ [慶2.0] (5)役員報酬経由で会社に還流させる
▼ [慶2.0] (6)増資問題は次期体制問題
▼ 次回以降の予告


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

第149号から「慶2.0 本当の大変化はこれから始まる」シリーズを
開始しています。

次の10年で慶(及び類似した中小ソフトウェア会社)が目指すべき
方向性について、組織、営業、企画、労務など多方面から考察します。
題は「慶2.0」ですが、多くの中小ソフトウェア会社にとっても共通
の課題を扱います。

副題は、梅田望夫著「ウェブ進化論」を真似て、「本当の大変化は
これから始まる」としました。


「慶2.0」シリーズを最初から読みたい方は、
「バックナンバー 慶2.0」
( http://www.kei-it.com/sailing/back_kei2.html )を参照して
ください。

または、ブログ( http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ )の
「カテゴリー 慶2.0」(↓)を参照してください。
http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/cat6545629/index.html

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (1)本当は社長に株を持って欲しいが、お金が無い
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

先日、某中小ソフトウェア会社会長のA氏と食事をしました。

A氏は某中小ソフトウェア会社の創業者で、数年前にB氏に社長職を
譲り、現在は会長職に就かれています。
A会長は、現在も会社の株式の大部分を所有されています。

そのA会長が次のようなことをおっしゃっていました。

「本当はB社長に株を持って欲しいんだよ。
そうしないと、いつまでも私にお伺いをたてなければならないからね。
でも、今、彼には株を買うお金が無いんだ。」

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (2)資金繰りが苦しくて買収される
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

さて、第149号で述べたとおり、中小ソフトウェア会社の資金需要の
一番目は、「売掛金と買掛金の差額」であり、二番目は「ソフトウェア
研究・開発」です。

「ソフトウェア研究・開発」はチープ革命が作用して、減っていく
傾向にありますが、「売掛金と買掛金の差額」は、これからの10年間も、
やはり、売上高に比例して増えていくことになります。

昨今の「偽装請負問題」は一言で言えば、「請負性を高め、さらに
再委託を減らせ(多重請負を減らせ)」ということですが、ソフト
会社が請負性を高め、再委託を減らそうとすればするほど、「売掛金と
買掛金の差額」は増えていくことになります。

ソフトウェア請負開発という業態を根本的に変えないかぎりは、
ソフトウェア請負開発会社にとって、資金調達は、極めて重要な
問題であり続けます。

 関連記事:第149号「慶1.0の貸借対照表」
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/10/post.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/149-061016.html


慶の取引先でも、この1年間に売上高が3億円から6億円くらいの
ソフトウェア会社数社(慶の営業なら、D社、K社、O社、T社と
言えば分かるでしょう)が大手の傘下に入りました。
外見は様々に取り繕っていますが、実質的には買収です。

そして、大概「営業面や求人面で有利になるから」ということが、
大手の傘下に入る表向きの理由とされますが、最も大きな本当の
理由は、「資金繰りの苦しさ」でしょう。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (3)内部留保で増資すれば税務署が喜ぶ
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

企業の資金調達の方法は二つあります。借入と増資です。

借入については下記を参照してください。

 カテゴリー「借入と連帯保証」:
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/cat6159743/index.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/back_kariire.html


今週号では、増資についてお話しします。

増資には、次の二つの方法があります。

(a)株式発行
(b)企業活動で得た利益の内部留保を資本金に組み込む


(b)の手法は、次の手順を踏みます。

 {税引前当期利益→納税→当期損益→内部留保}→増資
 (実際には{ }の中で数年間ループして内部留保を溜めます。)

1,000万円の内部留保を溜め、1,000万円の増資をするためには、
税率を40%とすると、約700万円の税金を払わなければなりません。

 税引前当期利益1,667万円×(1-税率40%)=内部留保1,000万円


慶は株式配当を出していませんが、配当を出している会社では、
内部留保を溜めることはさらに難しくなります。

上記手順で、当期損益と内部留保の間に株式配当が入りますから。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (4)外部資本を導入するか、役員が新たに出資するか
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

したがって、中小企業では、一般に(a)株式発行の手法が採用されます。

株式発行には二つのやり方があります。

一つは、外部資本の導入。

上記D社、K社、O社、T社が採用したやり方です。
しかし、D社、K社、O社、T社の役員、社員のほとんどは退職した
と聞いています。
M&Aというものは、M&Aされる側にとっては、悲惨な結果となる
場合が多いのです。


もう一つのやり方は、「役員が新たに出資する」です。

しかし、ここで冒頭のA会長とB社長の話を思い出してください。
中小ソフトウェア会社のほとんどの役員は、ポンと1,000万円出せる
ほどお金を持っているわけではないのです。
中小ソフトウェア会社の役員報酬で、住宅ローンを抱えて、子供が
2、3人いれば・・・。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (5)役員報酬経由で会社に還流させる
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

では、どうしたらよいのでしょうか?

岡本吏郎氏は、役員報酬には会社のお金を積み立てる機能があると
主張しています。

> 役員報酬1000万円はサラリーマンの年収500万円程度なのです。
>  (岡本 吏郎著「会社にお金が残らない本当の理由」)


岡本吏郎氏のこの言葉は「役員報酬1000万円だとしたら、役員が
自分の生活費として本当に使えるのは500万円で、残りの500万円は
会社の金だ」という意味です。

そして、岡本吏郎氏は、その金を「役員借入金」として会社に還流
させろと言っています。

しかし、個人事業の粋を脱したある程度の規模の会社では、通常は、
「増資」として会社に還流させる手法が採られるでしょう。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (6)増資問題は次期体制問題
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

慶2.0がこの手法を採るなら、次のようなことを考える必要があります。

役員報酬から増資分資金を捻出するとしたら、その増資用資金は
役員が私的に使えないよう、監督する必要が出てきます。
その役目を持つ機関は、監査役や取締役会でしょう。

また、出資する役となった役員は、増資後は株主としての権利を持つ
ことになります。
したがって、次期体制に応じてその役割を引き受けるべきでしょう。

冒頭のA会長の「本当はB社長に株を持って欲しいんだよ」という
言葉どおりに・・・。

つまり、中小企業にとって、増資問題は、会社としての次期体制の
問題でもあるのです。

当然のことながら、既存の役員の中だけで次期体制を考えるべきでは
ありません。
私も含めて役員は長期的には交代するものです。
役員登用と交代の仕組みも考えていかなければならないのです。

 関連記事:第135号「(5)人は確実に変わる」
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/07/20_24cd.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/135-060710.html


また、増資問題は、分社化問題とも密接な関係を持った問題です。


話は尽きないのですが、今週号はこのくらいにしておきましょう。
何よりも大前提として粗利を増やさなければお話しになりませんから。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
次回以降の予告
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次号は、10月30日発行予定です。

引き続き、「慶2.0 本当の大変化はこれから始まる」を書く予定です。
人事・労務問題とするか、営業問題とするか、・・・今のところ
まだ決めていません。


乞うご期待!!

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。
「まぐまぐ!」での読者数は2006年10月14日現在、557名です。


本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
⇒ http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
 http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm
(但し、web@kei-ha.co.jp it@kei-it.com には直接配信しています。)


バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

バックナンバーブログ:http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/
発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/
(発行者Webサイトではバックナンバーの全文検索も可能です。)

|

October 16, 2006

売掛金と買掛金の差額はチープにならない

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第149号 2006/10/16
▼ まえがき
▼ [慶2.0] (1)新シリーズ「慶2.0 本当の大変化はこれから始まる」
▼ [慶2.0] (2)普通の中小ソフトウェア会社の貸借対照表
▼ [慶2.0] (3)売掛金と買掛金の差額
▼ [慶2.0] (4)ソフトウェア研究・開発
▼ [慶2.0] (5)チープ革命はソフトウェア資産を圧縮する
▼ [慶2.0] (6)「売掛金と買掛金の差額」はチープにならない
▼ 次回以降の予告


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

蒲生嘉達(がもう よしさと)です。

私が理事を務める業界団体「羅針盤21」で下記の研修会を行います。

日時:10月20日(金)15:00~17:00
会場:株式会社ジェーケーエス4F会議室(駒込) 
議題:「中小ソフトハウス経営を本音で語る」(株)慶のケース
講師:株式会社慶 蒲生嘉達


基本的には「羅針盤21」会員向けの研修会ですが、席が空いて
いれば、非会員でも出席できるかもしれないので、出席希望者は
office@kei-ha.co.jp までメールをください。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (1)新シリーズ「慶2.0 本当の大変化はこれから始まる」
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

今週から新しいシリーズ「慶2.0」を開始します。

先の「グーグルの衝撃」シリーズで、ソフトウェア業界の近未来を
予測しました。
その近未来予測をベースにして、次の10年で慶(及び類似した中小
ソフトウェア会社)が目指すべき方向性について、組織、営業、企画、
労務など多方面から考察します。

題は「慶2.0」ですが、多くの中小ソフトウェア会社にとっても共通
の課題を扱います。

梅田望夫著「ウェブ進化論」の副題は、「本当の大変化はこれから
始まる」でした。

「慶2.0」の副題も「本当の大変化はこれから始まる」です。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (2)中小ソフトウェア会社の貸借対照表の例
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

「図:中小ソフトウェア会社の貸借対照表の例」
http://www.kei-it.com/sailing/shiryou/bs.htm は
ごく一般的な中小ソフトウェア会社の貸借対照表を簡略化したものです。

この貸借対照表を文章で書くと次のようになります。

「資本金と銀行からの長期借入金で8,500万円を調達し、それを次の
 ように使いました。
 ・売掛金と買掛金の差額:4,800万円
 ・ソフトウェア研究・開発:1,400万円

 そして、手元に1,700万円の現金が残っています。
 他に、いずれ返ってくるお金として事務所の敷金と保険積立金が
 合計1,600万円あります。」

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (3)売掛金と買掛金の差額
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

「売掛金と買掛金の差額」と「ソフトウェア研究・開発」について
簡単に解説します。

まず、「売掛金と買掛金の差額」です。

売掛金とは入金予定のお金です。
つまり、請求書は発行したが、まだ入金されていないお金が売掛金です。
買掛金は、その逆で、まだ支払日が来ていない支払予定額です。

売掛金と買掛金の差額については、第81号で次のように解説しました。

> 小売業なら売上は売った瞬間に現金になり、仕入れは請求書ベース
> なので、「売掛金<買掛金」となります。
> 一方、システム受託開発会社では通常「売掛金>買掛金」となります。
> 入りより出の方が早いのです。
> したがって、多くのソフトウェア会社では、売上が拡大するにつれて
> 銀行からの借入れも増えていきます。
>
>  (第81号「借入れ依存体質の危険性」より
>  http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/06/post_8fcc.html
>  http://www.kei-it.com/sailing/81-050627.html )


「図:中小ソフトウェア会社の貸借対照表の例」では、売掛金は
7,500万円、買掛金は2,700万円、その差額は4,800万円となっています。
4,800万円は決算時点での数字であり、期中には、これより大きな
金額になることもあります。

一括請負の比率が高まるほど、「売掛金と買掛金の差額」は増えます。
また、一括請負であろうと業務請負であろうと、(協力会社ではなく)
自社要員の比率が高まるほど、「売掛金と買掛金の差額」は増えます。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (4)ソフトウェア研究・開発
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次に、ソフトウェア研究・開発です。

無形固定資産としての「ソフトウェア」については、「ソフトウェア
振替という麻薬」シリーズで詳述しました。

 「ソフトウェア振替という麻薬」シリーズ:
 第99号「資産としてのソフトウェア」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/10/post_ba48.html
 http://www.kei-it.com/sailing/99-051031.html

 第100号「倒産したベンチャーの貸借対照表」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/11/bs_2c30.html
 http://www.kei-it.com/sailing/100-051107.html

 第101号「マイクロソフトはWindowsを資産計上していない」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/11/windows_1758.html
 http://www.kei-it.com/sailing/101-051114.html


独自商品を開発している会社は、その開発コストをすぐには回収
できないので、自社開発ソフトウェアを無形固定資産として扱う
ことになります。
しかし、「負債を手に入れ、資産だと思いこむ」(第101号参照)
場合もあるので、その内容には注意が必要です。


[PR]慶の独自商品
 行政ナビ:http://www.kei-it.com/gyonavi/
 プラノPOS:
 http://www.kei-ha.co.jp/img/topic_nikkeisangyo060904.gif

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (5)チープ革命はソフトウェア資産を圧縮する
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

第147号で、「チープ革命が進行したWEB2.0の世界では、資金さえ
多くは必要なくなってくる」と述べました。

 第147号「市場から調達するか、少数の供給者から調達するか」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/10/post_aaa7.html
 http://www.kei-it.com/sailing/147-061002.html 


チープ革命は、無形固定資産としてのソフトウェアには強力に作用
します。

オープンソースをハッキングしたり、無料または無料に近いウェブ
サービスAPIを活用することによって、自社製品・サービス開発費は
低下するはずだからです。

また、第100号「倒産したベンチャーの貸借対照表」でビジネスモデル
系ベンチャーのソフトウェア資産について次のように書きました。

> ほとんどのビジネスモデル系ベンチャーのソフトウェア資産は利益を
> 生み出せません。
> また、仮に多少利益を生み出せたとしても、そのソフトウェア資産の
> 耐用年数は非常に短いのです。


昨今のIT、特にWeb系の変化は非常に激しいので、(ビジネスモデル系
ベンチャーほどではありませんが)ソフトウェア会社のソフトウェア
資産の耐用年数も短くなってきています。
税法上の3年間という償却期間を待たずに陳腐化してしまうです。


上記二つの理由から、無形固定資産としてのソフトウェアは圧縮の
方向に向かわなければなりません。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[慶2.0] (6)「売掛金と買掛金の差額」はチープにならない
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

一方、「売掛金と買掛金の差額」には、チープ革命は作用しません。
ソフトウェア請負開発をしている会社の「売掛金と買掛金の差額」は、
これからの10年間も、やはり、売上高に比例して増えていくことに
なります。
ソフトウェア請負開発という業態を変えないかぎりは、・・・。

つまり、ソフトウェア請負開発会社にとって、資金調達は依然として、
極めて重要な問題であり続けるということです。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
次回以降の予告
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次号以降では、資金調達、資本政策などから話を始めようかと
思っています。


次号は、10月23日発行予定です。

乞うご期待!!

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。
「まぐまぐ!」での読者数は2006年10月14日現在、555名です。


本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
⇒ http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
 http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm
(但し、web@kei-ha.co.jp it@kei-it.com には直接配信しています。)


バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

バックナンバーブログ:http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/
発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/
(発行者Webサイトではバックナンバーの全文検索も可能です。)

|

October 10, 2006

ウェブサービス時代のソフトウェア会社

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第148号 2006/10/9
▼ まえがき:「グーグルの衝撃」シリーズ完結
▼ [グーグルの衝撃] (1)Web2.0の世界
▼ [グーグルの衝撃] (2)ウェブサービス時代のパッケージソフト会社
▼ [グーグルの衝撃] (3)ウェブサービス時代のシステム開発請負会社
▼ 次回以降の予告


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
まえがき:グーグルの衝撃シリーズ完結
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

蒲生嘉達(がもう よしさと)です。

第138号から開始した「グーグルの衝撃」シリーズも今回で11回目に
なります。今週号で「グーグルの衝撃」シリーズは完結です。


「グーグルの衝撃」シリーズを最初から読みたい方は、
「バックナンバー グーグルの衝撃」
( http://www.kei-it.com/sailing/back_google.html )を参照して
ください。

または、ブログ( http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ )の
左列にあるCategories「グーグルの衝撃」をクリックして
ください。


バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

バックナンバーブログ:http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/
発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[グーグルの衝撃] (1)Web2.0の世界
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

さて、これまでに断片的に行ってきた近未来予測をまとめてみましょう。

まず、Web2.0の世界を見てみましょう。

Web2.0の世界では下記の3人のプレーヤーが、主役となります。

(A)ウェブサービスAPIを提供する巨人
(B)厖大なアマチュア群
(C)ウェブサービスAPIを利用して少し金儲けをする「個に限りなく
 近い極小の存在」

 関連記事:第146号「(3)近未来のソフト業界の主要なプレーヤー」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/09/post_701e.html
 http://www.kei-it.com/sailing/146-060925.html


(C)についてコメントします。

Web2.0革命を標榜する起業家たちは、技術的にはグーグルやアマゾン
を追いかけることはできます。
しかし、「規模」を真似ることができなければ、打ち上げ花火、
または、単なる小遣い稼ぎに終わるでしょう。

 関連記事:
 第118号「(1)アイデア系ベンチャーは打ち上げ花火」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/03/post_8ea4.html
 http://www.kei-it.com/sailing/118-060313.html

 第141号「(4)そこは大多数の人々は、儲からない世界」
     「(5)「あちら側」は帝国主義の世界」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/08/post_a37c.html
 http://www.kei-it.com/sailing/141-060821.html

 第143号「(4)グーグルのアドセンス」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/09/post_70c5.html
 http://www.kei-it.com/sailing/143-060904.html

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[グーグルの衝撃] (2)ウェブサービス時代のパッケージソフト会社
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次に、パッケージソフト会社を見てみましょう。

ウェブサービスAPIの普及の影響は、オープンソースの普及の影響と
似ているでしょう。

インフラ系、ミドルウェア系パッケージの大部分はオープンソースと
ウェブサービスAPIに置き換わるでしょう。

アプリケーション系パッケージも開発コストとユーザの意識が乖離
してきて、苦しい状況に陥ります。

中小パッケージソフト会社は、オープンソースやウェブサービスAPI
を開発するメリットがない分野に焦点を絞らなければなりません。
また、収入源をインストール・ベースのライセンス料金から、保守
サービス料金へと移行させなければなりません。

 関連記事:
 第117号「(4)オープンソースが苦手とするソフトを作るべき」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/03/post_4a26.html
 http://www.kei-it.com/sailing/117-060306.html

 第109号「(3)パッケージ・ソフトが置かれている状況」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/01/post_3d3c.html
 http://www.kei-it.com/sailing/109-060109.html


ちなみに、下記は慶が開発・販売しているパッケージです。
 行政ナビ:http://www.kei-it.com/gyonavi/
 プラノPOS:
 http://www.kei-ha.co.jp/img/topic_nikkeisangyo060904.gif

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[グーグルの衝撃] (3)ウェブサービス時代のシステム開発請負会社
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

ウェブサービスAPIの普及はシステム開発請負会社に対しても影響を
与えるでしょう。

インフラ、ミドルウェアはオープンソースやウェブサービスAPIに
置き換わっていくので、インフラ、ミドルウェア開発の一括請負は
減るでしょう。

一方、アプリケーションのカスタム開発が単純に減るということは
ないでしょう。顧客の環境に密に依存する開発だからです。

但し、「単純に減る」ことはないのであり、下記の意味で減る可能性は
大いにあります。

(A)オフショアの進展
(B)ユーザ企業間競争の激化によるコストの削減
(C)ソフトウェア会社間の競争激化による価格破壊

 関連記事:
 第108号「(1)2006年のインフラ、ミドルウェア開発」
     「(2)2006年のアプリケーション開発」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/01/2006_1a84.html
 http://www.kei-it.com/sailing/108-060102.html

 第49号:「(5)日本に残る仕事」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2004/11/post_dd89.html 
 http://www.kei-it.com/sailing/49-041115.html

 第79号:「(2)米国におけるインドオフショア開発の影響」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/06/post_a84f.html
 http://www.kei-it.com/sailing/79-050613.html

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
次回以降の予告
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次号以降では、「グーグルの衝撃」シリーズでの未来予測をベースに、
今後の中小ソフト会社が目指すべき組織、営業、企画、労務に関する
シリーズを立ち上げる予定です。

次号は、10月16日発行予定です。

乞うご期待!!

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。
「まぐまぐ!」での読者数は2006年10月7日現在、551名です。


本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
⇒ http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
 http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm
(但し、web@kei-ha.co.jp it@kei-it.com には直接配信しています。)


発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/
(発行者Webサイトではバックナンバーの全文検索も可能です。)

バックナンバーはブログでも公開しています。
ブログ: http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/

|

October 02, 2006

市場から調達するか、少数の供給者から調達するか

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第147号 2006/10/2
▼ まえがき
▼ [グーグルの衝撃] WEB2.0の世界では、資金さえ必要ない
▼ [グーグルの衝撃] 日経「Web2.0革命の旗手たち」
▼ [グーグルの衝撃] IT革命論者が描く未来像
▼ [グーグルの衝撃] コア・コンピタンスを短期的に見てはならない
▼ [グーグルの衝撃] 外注は市場から調達しないという手
▼ 次回以降の予告


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

蒲生嘉達(がもう よしさと)です。

第138号から「グーグルの衝撃」シリーズを開始しています。

このシリーズではIT業界の現在と未来について考えます。

「グーグルの衝撃」シリーズを最初から読みたい方は、
「バックナンバー グーグルの衝撃」
( http://www.kei-it.com/sailing/back_google.html )を参照して
ください。

または、ブログ( http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ )の
左列にあるCategories「グーグルの衝撃」をクリックして
ください。


バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/
バックナンバーブログ:http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[グーグルの衝撃] WEB2.0の世界では、資金さえ必要ない
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

下記は「ウェブ進化論」の著者である梅田望夫氏のブログからの
引用です。

> Forbesのカールガードがしきりに言う「Cheap Revolution」が進行中
> であるために、VCから資金調達などしなくても、ネット・サービスの
> かなりのところまでを、一人または数人のチームでどんどん作って
> いくことができるようになった。99年から2000年にかけてのバブル・
> ピーク時から最も大きく変化したのがこの点だろう。
> VCから資金調達せず(自己資金とせいぜいエンジェルからの少額の
> 投資で)、いきなり大手に買収されるだけのエンティティを作ることが
> できる時代になったのである。
>      ( http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050309/p1 )


ハリウッドの映画スタジオは、資金、あるいは、固有の資金源は
持っています。
しかし、チープ革命が進行したWEB2.0の世界では、資金さえ多くは
必要なくなってくるのです。

 関連記事:第146号「ハリウッドの映画のように」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/
 http://www.kei-it.com/sailing/146-060925.html

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[グーグルの衝撃] 日経「Web2.0革命の旗手たち」
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

最近、日本経済新聞で「Web2.0革命の旗手たち」という記事が連載
されてます。
そこでは、「Web2.0革命の旗手たち」は、楽天の三木谷社長や
ライブドアの堀江元社長とは違って、金儲けよりも技術に興味がある
かのように描かれています。

> 「インターネットの草創期はネット好きのマニアが中心だったが、
> 事業として成功したのは経営がうまいビジネスマンだった」と
> 藤田は分析する。しかしWeb2.0という新技術の潮流は「再びネット
> 好きが活躍できる場を与えた」と言う。
>        (2006年9月21日 日本経済新聞 夕刊)


Web2.0革命の旗手たちが、1990年後半のITベンチャーと違って、
詐欺師まがいの資金調達をしなくなった理由は、彼らがお金に淡白な
技術屋だからというよりも、チープ革命が進行したため資金がそれほど
必要なくなったからでしょう。

 関連記事:第138号「1990年代後半からITバブル崩壊まで」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/07/1990it_4944.html
 http://www.kei-it.com/sailing/138-060731.html

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[グーグルの衝撃] IT革命論者が描く未来像
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

起業に大資本が必要なくなっていることは事実です。

したがって、IT革命論者は未来を、個人または「個に限りなく近い
極小の存在」が活躍できる世界として描きたがります。

> 今後ますます続いていく「Cheap Revulution」は、「個に限りなく
> 近い極小の存在」にとっての朗報である。
>
> ( 梅田望夫氏 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050309/p1 )


IT革命論者は未来を次のように描きます。

・専門化された企業や個人が対等に水平分業しあう世界。
・系列的・固定的に密接に結合した垂直分業ではなく、市場原理で
 緩やかに繋がり合った世界。
・企業や個人がバラバラに動いても「見えざる手」が機能してうまく
 いくというアダム・スミス的世界。


それを技術的に実現するウェブサービスAPIが、RPC(リモート・
プロシージャ・コール)のような密接な結合ではなく、メッセージと
XMLによる緩やかな結合であるということも、上記イメージを強固に
しています。

IT革命論者は、インターネットの世界が超巨大な存在をさらに
超巨大にしていく世界であるということよりも、「個に限りなく近い
極小の存在」が活躍できる自由主義的、民主主義的な世界であることを
強調したがります。「ウェブ進化論」にもその傾向があります。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[グーグルの衝撃] コア・コンピタンスを短期的に見てはならない
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

IT革命論者が理想とするのは、米国流の「市場主義」「選択と集中」
「水平分業」であり、ハリウッドの映画制作のように必要に応じて
解散と再結成を繰り返す合目的的な組織です。

逆に彼らが嫌いなのは、総花的で自前主義的で終身雇用的な日本
企業です。


岩井克人氏も「会社はこれからどうなるのか」の中で、個々の会社が
自分のコア・コンピタンスを特定化することの重要性を説いています。

 関連記事:第115号「小さくなって大きくなる」
 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/02/post_c7c8.html
 http://www.kei-it.com/sailing/115-060220.html


しかし、岩井克人氏は同書で次の非常に重要な指摘もしているのです。

(1)コア・コンピタンスという概念をあまり短期的な視点から考えては
 いけない。

(2)外注先を広く市場に求めるのではなく、長期的な関係を結んでいる
 少数の会社に限定するほうが成功する場合もある。


(1)については、次号以降で解説します。
今週号では(2)のみ解説します。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
[グーグルの衝撃] 外注は市場から調達しないという手
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

コア・コンピタンスを追求すれば、不得意な製品や部品の生産や開発
を他の会社に外注することは避けられません。
しかし、それは、必ずしも、外注する会社を広く市場に求めることを
意味しません。

> つねに技術を革新していかなければならないハイテク産業や、つねに
> 斬新な製品をお客様に提供していかなければならない消費財産業に
> おいては、急激な変化に迅速に対応していくためには、それぞれの
> 部品の供給者と、製造技術や製品デザインの細部についての情報を
> たえず交換していく必要があります。

そのような産業では、

> それぞれの部品ごとに、共同で技術を開発したりデザインを検討
> したりすることのできるごく少数の供給者と長期的な関係を築き上
> げていくほうが、広く市場から部品を調達していくよりも、長い目で
> 見れば、良い結果を生み出す可能性が高いというわけです。
>
>     (岩井克人氏著「会社はこれからどうなるのか」より)


また、今回は触れませんが、「会社はこれからどうなるのか」では、
ポスト資本主義であるが故の長期雇用の重要性、組織の重要性が
語られています。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
次回以降の予告
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次号以降では次のようなテーマを取りげていきます。

グーグルの衝撃シリーズ:
・ウェブサービス時代のソフトウェア会社のあり方

ゴーイング・コンサーンシリーズ:
・会社は継続しなくてもよいという考え方もある。
・メリーチョコレートを支えている人事制度。
・IPOとゴーイング・コンサーン

財務系
・資産と費用

法務系:
・コンプライアンス
・執行役の裁量の範囲と取締役会の決定権

労務系:
・裁量労働制


次号は、10月9日発行予定です。

乞うご期待!!

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。
創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、
本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、
目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。

したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び
慶と契約している個人事業主を想定しています。
彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。

また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、
ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、
第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する
ことにしました。
「まぐまぐ!」での読者数は2006年9月23日現在、550名です。


本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
⇒ http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
 http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm
(但し、web@kei-ha.co.jp it@kei-it.com には直接配信しています。)


発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/
(発行者Webサイトではバックナンバーの全文検索も可能です。)

バックナンバーはブログでも公開しています。
ブログ: http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/

|

« September 2006 | Main | November 2006 »