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November 2004

November 15, 2004

中国オフショア開発

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_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第49号 2004/11/15
▼ まえがき
▼ [5年後のシステム開発] 少なくなってきた一括の仕事
▼ [5年後のシステム開発] 地方での開発がうまくいかない理由
▼ [5年後のシステム開発] 中国オフショア開発の成長
▼ [5年後のシステム開発] 中国オフショア開発が成功する理由
▼ [5年後のシステム開発] 日本に残る仕事
▼ 次回以降の予告


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まえがき
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蒲生嘉達です。お疲れ様です。

本メルマガは2003年12月8日に創刊され、第32号(2004年7月12日号)
までは、慶の社員(正社員・契約社員)及び慶と契約している個人
事業主の方々のみに配信していましたが、第33号からは一般の方々
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発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/ で、
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できます。

ソフトウェア業界の情報発信基地へと発展させていき、業界に新しい
流れを作っていきたいと願っております。

本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非
本メルマガの存在を教えてあげてください。


第45号から「会社の規模」について書いていますが、今週号は
少し寄り道して、中国などでのオフショア開発について書きます。
中小ソフトウェア会社の社員は「自社は海外オフショア開発を行って
いないから、自分には関係ない」と思っているかもしれませんが、
海外オフショア開発は日本のソフトウェア業界に既に大きな影響を
与えているのです。

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[5年後のシステム開発] 少なくなってきた一括の仕事
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下記は11月10日に某中堅ソフトウェア会社のM社長から頂いたメール
からの引用です。
(その会社は一括しかやらないことを標榜している会社です。)

> 1)少なくなってきた一括の仕事
>    2部上場のSI会社・・・4月から極端に減ってきた
>    印刷会社の関連会社・・・同様なことを言っています
>    従ってわが社も大苦戦です

ここでいっている「一括」とは「一括請負」のことです。
「一括請負」とは何かについては、「ソフトウェア業界航海術」
第1章P.6~P.8を参照してください。
( http://kcode.jp/kcode/dl/k-base.pdf )

私も営業していて、M社長と同じことを感じています。
一括の仕事が少なくなってきた原因として、私は下記の二つを考えて
いました。

・一括の失敗・トラブルが続いているので、顧客もソフト会社も一括を
 嫌がるようになったから。

・スパイラル型開発では、作りながら仕様を固めていくので、
 ユーザの近くで作業する方が仕様確定・確認には有利だから。

しかし、最近、上記に加えて、中国オフショア開発が本格化してきた
ということも理由の一つであると考えるようになりました。


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[5年後のシステム開発] 地方での開発がうまくいかない理由
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私はつい最近まで海外オフショア開発には否定的でした。

工業製品の場合、「需要は東京、工場は地方」ということはごく
一般的なことです。
しかし、ソフトウェアについては、これだけ情報通信技術が発達しても、
地方で開発するということは難しいことなのです。

(1)相手の目を見ること
システム開発の本質的な部分は仕様の決定であり、それについては
顧客の顔を直に見られる東京での開発の方が有利です。

> 何世代も開発の段階を経てきたテレビ電話やテレビ会議などの道具類、
> 居ながらにして離れた場所の臨場感を得られるテクノロジーなどは、
> いまだにお互いの固い握手や相手の目を見ることの本質を実現する
> 段階にはほど遠いところにある。
> (ジョン・シーリー・ブラウン、ポール・ドゥグッド著
> 「なぜITは社会を変えないのか」より)

(2)人材の質と量
確かに地方は事務所費用の面では有利です。
しかし、人件費については必ずしも地方が有利とは言えません。
地方には質量ともにSE・PGの数が不足しているからです。
また、SE・PGの育成は工場労働者の育成ほど容易ではありません。

(3)昨今の開発スタイル
「設計は東京、製造は地方」という方式は、納期が短く、仕様確定
が遅れがちで、作りながら仕様を考えるという昨今の開発スタイルに
なじみません。
設計と製造の現場が物理的に離れているため、かえって非効率に
なってしまうのです。


国内の地方ですらうまくいかないのに、外国に持っていってうまくいく
はずがないというのが従来の私の考えでした。

また、実際に中国オフショア開発の悲惨な失敗例は非常に多かったのです。


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[5年後のシステム開発] 中国オフショア開発の成長
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しかし、中国と日本の地方とではパワーが違います。
中国には安くて優秀なSE・PGがいます。
中国は国策として技術者を育て、中国オフショア開発を成功させようと
しています。

また、日本の大手SIベンダー、大手メーカの目にも、中国人技術者の
優秀さと安さは魅力的に映ります。

様々な問題もあり、最初は失敗の連続でしたが、何度も失敗を重ねると
ノウハウも蓄積されてきます。成功例も増えてきています。

今や、中国オフショア開発は日本のソフトウェア業界に大きな影響を
与えるまでに成長してきています。

「2003年コンピュータソフトウェア分野における海外取引および
外国人就労等の実態(JISA,JEITA,JPSA)」をご覧下さい。
http://www.jisa.or.jp/activity/newsrelease/2003-1225-j.html
http://www.jisa.or.jp/static/iande/Findings2003.pdf

海外オフショア開発は、ここでは「カスタムソフトの輸入」と表記
されています。
顧客が直接海外企業から輸入したカスタムソフトは総額で104億円、
そのうち中国が43億円です。
また、顧客が国内企業を経由して海外企業から輸入したカスタムソフトは
これは総額で99億円、そのうち中国が55億円です。
合計総額203億円、そのうち中国が98億円です。

回答企業数が262社に過ぎないことを考えると、実際にはこの数倍
あるのかもしれません。
また、上記は2003年のデータです。
2004年に入ってさらに急増しているでしょう。


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[5年後のシステム開発] 中国オフショア開発が成功する理由
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先に下記の指摘をしました。

・システム開発の本質的な部分は仕様の決定であり、それについては
 顧客の顔を直に見られる東京での開発の方が有利です。

・「設計は東京、製造は地方」という方式は、納期が短く、仕様確定
 が遅れがちで、作りながら仕様を考えるという昨今の開発スタイルに
 なじみません。


中国オフショア開発ではこの問題をどのようにして解決しているので
しょうか?

実は中国オフショア開発はウォーターフォール型でやっているのです。
たから上記問題を回避できるのです。

冒頭のM社長の言葉をもう一度読んでください。
「2部上場のSI会社」と「印刷会社の関連会社」からの一括が、
4月から極端に減ってきたと言っています。

大手のSI会社は似通った仕事を多数抱えています。
また大手ユーザの関連ソフト会社は、親会社や関連会社の似たような
仕事を多数抱えています。
このような仕事は今でもウォーターフォール型で開発されています。

私は第6号( http://www.kei-it.com/sailing/06-040112.html )で
「新規開発であっても担当SEにとっては漸増的再構築のようなもの
であるなら、漸増的開発の必要性はない、あるいは限定的な適用で
十分とも言えます」と述べました。
同じ技術者が似たような開発を連続して行うなら、プロジェクトの
初期の段階で仕様を確定することが可能です。
また、プロジェクトの初期の段階で、プロジェクト終了までに起きる
ことのほとんどを見通せます。
したがって、ウォーターフォール型でも、短納期でユーザ要件を
満たせる開発が可能なのです。

この種の開発は、国内のソフト会社に一括請負として発注しやすい
開発でもあるし、中国オフショア開発にも向いている開発でもある
のです。
この部分がどんどん中国に流出しているのです。

その結果として、国内では一括請負の仕事の総量が減りました。
さらに、中国オフショア開発との価格競争が単価引き下げの一因と
なっています。

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[5年後のシステム開発] 日本に残る仕事
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今や中国オフショア開発は「5年後のシステム開発」を考える上で
重要な存在となっています。

今後も、一括請負の仕事の総量は減り続けるでしょう。
しかし、全ての一括請負の仕事が減るわけではありません。

「上司に恵まれないSEのために-自分戦略策定マガジン」
( http://mentorpin.way-nifty.com/se/2004/04/no017.html )では、
次のように予測しています。
・顧客密着度の低い開発、主流IT系の開発は中国に流出していく。
・顧客密着度の高い開発、非主流IT系の開発は日本に残る。


上記予測に加筆すると、日本に残る仕事、逆に増えていく開発は
下記のようなものになるでしょう。

○顧客密着度の高い開発
・日本の消費者ニーズに密着した開発。
・顧客と密着しなければ、仕様が決められない開発。
・仕様がはっきりしない開発。
・きれいに切り出せない隙間の開発。
・中国オフショア開発の納品物の修正、障害対応、機能追加。
・技術的に新規性のある開発。

○非主流IT
・市場規模が小さい技術による開発。
・市場規模が縮小している技術による開発。

どれも一筋縄ではいかないものばかりですね!!

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 次回以降の予告
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次号は、11月22日発行予定です。乞うご期待!!
第48号の続きで「会社の規模」について書きます。


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November 08, 2004

二つの道

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_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第48号 2004/11/08
▼ まえがき
▼ [永久運動の設計] 第45号、第46号のおさらい
▼ [永久運動の設計] 大きくなる必要がない理由
▼ [永久運動の設計] 巨大にならなければならない理由
▼ [永久運動の設計] 二つの道
▼ [永久運動の設計] 次回以降の予告:ではどうすればよいのか?


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まえがき
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蒲生嘉達です。お疲れ様です。

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[永久運動の設計] 第45号、第46号のおさらい
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第45号から「会社の規模」について書いています。

--------------------【問題】--------------------
○売上2億円の会社を5つ作るべきか、売上10億の会社を1つ作るべきか?
○大きくなるか?小さくなるか?
会社は「規模の経済」「範囲の経済」の論理で大きくなる方がよいのか?
それとも、コア・コンピタンスに集中し、残りの機能は極力アウト
ソーシングする、つまり小さくなる方がよいのか?
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第45号では、重要な基礎知識である「規模の経済」「範囲の経済」
について解説しました。

第46号では、「IT革命の進展により今後は必ずしも大企業が有利では
なくなると1990年代に多くの識者は予想したが、現実には大企業の
時代から超大企業の時代になってしまった」という話を書きました。


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[永久運動の設計] 大きくなる必要がない理由
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ここで、再び岩井克人氏の意見に耳を傾けましょう。

「会社はこれからどうなるのか」で岩井克人氏が会社の規模について
語っている部分の要旨です。
原文のままではなく、私がリライトしました。

(1)産業資本主義の時代
産業資本主義の時代は、生産設備に関する規模や範囲の経済の時代
でした。
生産設備が大きい方が有利な時代、したがって大企業が有利な時代
だったのです。
しかし、その時代にあっても、生産設備に関する規模や範囲の経済は
無限には続きませんでした。
生産設備に関してはあまり大きくするとさまざまな原因で生産効率が
落ちてしまうのです。

(2)ポスト産業資本主義の時代
しかし、農村からの安価な労働力の枯渇によって、産業資本主義が
行き詰まりました。
そこから来るグローバル化の要求、それを技術的に支えるIT革命、
金融革命によってポスト産業資本主義経済が出現しました。
このあたりのメカニズムについては下記を参照してください。
第8号 http://www.kei-it.com/sailing/08-040126.html

ポスト産業資本主義の世界では、標準化の進展によって、モノでも
カネでも情報でも、世界中どこでもほぼ同一条件で手に入れられます。
この意味では、規模や範囲の経済の支配が弱まったのです。

第46号で紹介した1990年代の有識者の下記の指摘はこの面では正し
かったのです。

・規模の大小による情報格差がなくなりました。
・中小企業でも顧客開拓が容易になりました。
・標準化が進んだことにより企業間での分業が容易になりました。
 そのため、広い分野を自足的に行なう巨大企業よりも、専門の分野で
 高度な能力を持つ企業同士が連携するほうが効果的になりました。
( http://www.kei-it.com/sailing/46-041025.html 参照)


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[永久運動の設計] 巨大にならなければならない理由
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しかし、ポスト産業資本主義経済とは、モノ・カネ・情報の流通に
関する規模や範囲の経済の時代でもあるのです。
グローバル化、IT革命、金融革命によってモノ・カネ・情報の流通に
関する規模や範囲の経済に限界が無くなってしまったのです。
モノ・カネ・情報の流通に関しては、産業資本主義の時代以上に
大きいことが有利になったのです。

例えば次のように。
(1)モノの流通
・デルによる全世界的なネットワークの構築。
・アマゾン・ドット・コムのインターネットによる書籍販売。

(2)カネの流通
・シティ・グループ、バンク・オブ・アメリカなどの巨大総合金融会社
 による寡占化。

(3)情報の流通
・マイクロソフトによるパソコンのOSの独占。
・ビデオなどの記録媒体の規格。

モノ・カネ・情報の流通に関しては、地球規模で規模や範囲の経済を
追求するグローバル企業の時代となりました。
これが第46号で指摘した「超巨大企業の時代になった」理由なのです。
http://www.kei-it.com/sailing/46-041025.html 

グローバル企業は地球規模で差異性を見つけ出し、そこから利潤を
生み出すと同時に、急速にその差異性を消し去り、世界中のモノを
標準化していきます。


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[永久運動の設計] 二つの道
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このように考えると、ポスト産業資本主義の時代にあっては、企業には
二つの道があることが分かります。

一つは地球規模で規模や範囲の経済を追求する激烈な競争に参加する
という道です。中小企業なら、巨大企業の傘下に入るということでしょう。

もう一つは、標準化の進展によって、モノでもカネでも情報でも
世界中どこでもほぼ同一条件で手に入れられるようになったことを
利用して、モノ・カネ・情報の流通以外の分野で独自の差異性を
見出していく道です。

第46号で紹介した、1990年代の有識者の下記指摘も正しいことだったのです。
・生産手段が安価になる。
・重要なのはアイデアとノウハウ。
http://www.kei-it.com/sailing/46-041025.html 参照。


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[永久運動の設計] 次回以降の予告:ではどうすればよいのか?
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> 重要なことは、ポスト産業資本主義の時代においては、生産設備
> にかんする規模や範囲の経済の支配から、企業活動が基本的に自由に
> なったということなのです。・・・(中略)・・・
> それぞれの会社は、組織の規模や範囲にとらわれずに、独自の差異性
> を創造し維持し拡大していくことに全力を集中することができるよう
> になったということであるのです。
> (岩井克人著「会社はこれからどうなるか」より)


では、「差異性を創造し維持し拡大する」ということは具体的に
どういうことなのでしょうか?
「会社はこれからどうなるのか」にはそこまでは書かれていません。

「差異性を創造し維持し拡大しろ」と言われても、中小企業の経営者、
技術者、営業職、事務職は具体的にはどうしたらよいのか分からず、
困惑するかもしれません。

オンリーワンと言えるような独創的な技術がなければならないのでしょうか?
飛びぬけた営業力がなければならないのでしょうか?

答えは、否です。
次号でその方法が明かされます。

次号は、11月15日発行予定です。乞うご期待!!


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