January 18, 2019

新章スタート!IT技術者のための農業入門

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第256号 2019/01/17 『新章スタート!IT技術者のための農業入門』
▼ まえがき
▼ (1)3年11ヶ月メルマガを休んだ理由
▼ (2)農業の「人工知能」活用を阻む最大の壁は何か
▼ (3)通常のIT技術者は理解できない
▼ (4)新章スタート!IT技術者のための農業入門
▼ (5)つけたし
▼ あとがき
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
こんにちは。蒲生嘉達(がもうよしさと)です。
 
メルマガの発行は3年11ヶ月ぶりです。
 
農家.comブログ(↓)では、毎週情報発信をしてますので、是非ご覧ください。
 
 ブログ:https://www.nou-ka.com/infomes_list_1.html
 調理情報:https://www.nou-ka.com/infomes_list_3.html
 豆知識:https://www.nou-ka.com/infomes_list_5.html
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (1)3年11ヶ月メルマガを休んだ理由
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

3年11ヶ月、メルマガをお休みした理由は次のとおりです。

これまで、技術面、会社経営面でその時々で気になったことをテーマにして
書いてきたのですが、両面で気になるテーマが少なくなってきたからです。

会社経営面はルーティンワークが確立したので、
また、技術面は年齢的に新しいプログラミング技術を学ぶことが無くなったので、
両面ともに書くテーマに出会いにくくなったのです。

最近はプログラミング技術よりも農業技術を学んでいて、それが
農家.comに活かされています。

 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (2)農業の「人工知能」活用を阻む最大の壁は何か
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

さて、最近ネットで「農業の「人工知能」活用を阻む最大の壁は何か」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55062 という記事を読みました。

「農業でAIを使ってリアルタイムに施肥を最適化するという話を
よく聞くが、実際には無理。その理由はAIではなくセンサーの側にある」
という内容の文章です。

キモの部分を2か所引用します。

「農業現場で使えるセンサーは、事実上、pHメーターとECメーター
の2つしかありません。・・・(中略)・・・
 そしてpHメーターは、プラスのイオン(陽イオン)とマイナスのイオン
(陰イオン)のどっちの肥料成分の方が多いかしか分かりません。
ECメーターは、その両方のイオンの総量しか分かりません。
たった2つしかないデータからは、いくら最新の深層学習をさせても、
お望みの結果は出しにくいと思います。」

「分析が難しいのは、植物が吸収する肥料成分が、無機イオンという
形だからです。」


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (3)通常のIT技術者は理解できない
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

私はある程度農業を勉強しているので、上記文章を読んで
理解できましたが、通常のIT技術者はこの文章を理解できないのでは
ないでしょうか?

実際に、ツイッターで次のように発言しているRubyonRails技術者
を見つけました。

「土や水を測るセンサー種類が、少ないから難しいという話だけど、
野菜にセンサーつけて糖度とか測るのじゃダメなのかな?
さっぱりわからんけど。」
https://twitter.com/gatsuonRails

 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (4)新章スタート!IT技術者のための農業入門
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
「農業の「人工知能」活用を阻む最大の壁は何か」を読んで、
私は「IT技術者のための農業入門」シリーズを書きたくなりました。

IT技術者(とりわけ、農業に関連する仕事をするIoT技術者、AI技術者)が
知っておいた方がよい農業知識について書いていこうと思います。

乞うご期待!

 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (5)つけたし
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

最近読んだ記事では「記者の考えを変える契機は農業者が与えてくれた」
https://business.nikkei.com/atcl/report/15/252376/122800186/
も面白かったです。

これについても機会があれば取り上げます。

 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
あとがき:農家.comのおすすめ商品
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
農家.com https://www.nou-ka.com/ のおすすめ商品
・季節のりんご◇家庭用:3kg
  http://www.nou-ka.com/detail0000000582.html
 
・【送料無料】すっきりと爽やかな「甘夏みかん」4.5kg
  https://www.nou-ka.com/detail0000000082.html
 
・【送料無料】濃厚な味わい・・・完熟デコポン(不知火)5kg
  https://www.nou-ka.com/detail0000000088.html
 
・平成30年産 山形県産 つや姫 10kg(5kg袋×2)【白米に精米する】
  https://www.nou-ka.com/detail0000000142.html
 
 

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 11, 2015

「正常時の借入」の弊害

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第255号 2015/12/11 『「正常時の借入」の弊害』
▼ まえがき
▼ (1)下町ロケットの佃製作所の場合
▼ (2)中小ソフト会社の場合
▼ (3)現金不足に陥る4つの理由
▼ (4)非常時の借入
▼ (5)将来の利益を返済が食いつぶす
▼ (6)正常時の借入
▼ (7)「正常時の借入」の弊害
▼ あとがき
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
こんにちは。蒲生嘉達(がもうよしさと)です。
 
メルマガの発行は半年ぶりです。
 
農家.comブログ(↓)では、毎週情報発信をしておりますので、
そちらも是非ご覧ください。
 
 
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (1)下町ロケットの佃製作所の場合
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
TBSドラマ「下町ロケット」は町工場「佃製作所」の佃社長(阿部寛)と
社員達が奮闘するドラマです。
 
第1話では、大口取引先から取引打ち切りを一方的に通知され、売上高が激減し、
資金繰りが悪化します。
そのため、佃社長と殿村経理部長(立川談春)が銀行に追加融資を
お願いに行くのですが、既に巨額の借入があるので、冷たくあしらわれます。
その後競合大手との特許紛争が発生し、・・・と物語は続いていきます。
 
 
工場は巨額の設備投資・研究開発費が必要です。
中でも佃製作所のような独立系の中小企業は資金を銀行からの融資に
頼ることになります。
 
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (2)中小ソフト会社の場合
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
一方、中小ソフト会社の場合、佃製作所ほどには設備投資・研究開発費は
必要ありません。
 
無借金、あるいは、極めて短期的・限定的な借入で十分だというのが、
私の持論です。
 
これは、第247号でも書いたことですが、今回はもう少し分かりやすく
書き直します。
 
 第247号(2013/4/13)無借金経営
 
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (3)現金不足に陥る4つの理由
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
中小ソフト会社の場合、現金不足に陥り、借入が必要となる主な理由は次の4つです。
 
(A)顧客倒産などによる貸し倒れ
(B)プロジェクトの失敗による赤字
(C)仕事減少による赤字
(D)売掛金の回収よりも、給料などの支払が先に出る
 
 
(A)(B)(C)(D)の順で非常時から正常時に近づきます。
 
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (4)非常時の借入
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
(A)顧客倒産などによる貸し倒れ
 
これは相手側に原因のある交通事故の被害者になったようなものです。
遭遇しないよう注意しなければなりませんが、それでも遭遇してしまう
可能性はあります。
 
 
(B)プロジェクトの失敗による赤字
 
これは見積やプロジェクト管理の失敗が主な原因です。
自社に非がある場合もあるし、顧客に非がある場合もあります。
失敗しないように心掛けなければなりませんが、残念ながら、
ソフトウェア請負開発ではしばしば発生することです。
 
 
(C)仕事減少による赤字
 
大口顧客との取引が打ち切られたというような会社個別のケースもあるし、
2008年から2012年位まで続いた不況のように業界全体のパイが
縮小する場合もあるでしょう。
ソフト会社の売上原価のほとんどは人件費であり、社員が減らない限り、
売上が減っても原価は減らず、資金不足となります。
 
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (5)将来の利益を返済が食いつぶす
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
(A)(B)(C)が原因の借入は明らかに悪い借入です。
 
将来の利益を返済が食いつぶすからです。
 
やむをえず借入せざるを得ない場合もあるでしょうが、
それはあくまでも非常時であり、極力早く返済しなければなりません。
あるいは、非常時に強くなるよう、自己資本(内部留保や資本金)を
増やしていく必要もあります。
 
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (6)正常時の借入
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
(D)売掛金の回収よりも、給料などの支払が先に出る
 
これはソフト会社の宿命とも言える性格です。
 
(A)(B)(C)が理由の借入と(D)が理由の借入借入とはかなり異なります。
前者はキャッシュフロー上も会計上も赤字なのに対し、後者は
キャッシュフロー上は赤字でも会計上は黒字です。
したがって、銀行は必ず貸してくれます。
 
(A)(B)(C)が「非常時の借入」なのに対し、(D)は「正常時の借入」
とも言えます。
 
売上の成長によって現金需要が増えたが、自己資本がそれほど
増えていないから現金不足になったというだけなので、売上が減れば
自然と消える借金です。
 
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (7)「正常時の借入」の弊害
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
「正常時の借入」と言っても次の3つの弊害があります。
 
・利息支払や保証金の負担
・財務処理の複雑化
・借入に対する意識が甘くなる
 
また、理屈の上では「売上が減れば自然と消える借金」ですが、
実際には売上が減っても借金が減らないことが多いです。
 
なぜなら、「売上が減る」ということは、「(C)仕事減少による赤字」
という状態であり、資金が返済に回らないのです。
 
したがって、(D)の借入に対しても慎重であるべきであり、
成長に伴う現金需要の伸びは自己資本(内部留保・増資)で補うのが理想です。
 
 
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
あとがき:農家.comのおすすめ商品
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
農家.com http://www.nou-ka.com/ のおすすめ商品
・【送料無料】美味しい 蒸しショウガ パウダー20g【土佐大生姜使用】
 
・【送料無料】【大玉2Lサイズ・10玉・約5kg】【山形県産】洋ナシの王様シルバーベル
 
・【送料無料】はれひめ5kg
 
・伊佐米ヒノヒカリ(白米)10kg
 
 
 
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 
本メルマガの精神については、発行者サイト
http://www.kei-it.com/sailing/index.html を参照してください。
 
本メルマガの歴史については、
http://www.gamou.jp/comment/2010/02/227-3991.html を参照してください。
 
本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非、
本メルマガの存在を教えてあげてください。
 
(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
--------------------------------------------------
 
このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm
 
「まぐまぐ!」での読者数は2015年12月11日現在、569名です。
 
バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。
 
発行者サイト: http://www.kei-it.com/sailing/
 
 
◎ソフトウェア業界 新航海術
  のバックナンバー・配信停止はこちら
 

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 15, 2015

アグリビジネス(前半)

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第254号 2015/6/14 『アグリビジネス(前半)』
▼ まえがき
▼ (1)ソーシャルビジネス・6次化チャレンジセミナー
▼ (2)客数×客単価=売上
▼ (3)ビジネスの規模感が重要
▼ (4)工業製品と農産物の違い
▼ (5)農家には価格決定権がない
▼ (6)次回の予告
▼ あとがき


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

こんにちは。蒲生嘉達(がもうよしさと)です。

半年ぶりの発行になります。

農家.comブログ(↓)では、毎週情報発信をしておりますので、
そちらも是非ご覧ください。

 ブログ:http://www.nou-ka.com/infomes_list_1.html
 調理情報:http://www.nou-ka.com/infomes_list_3.html
 豆知識:http://www.nou-ka.com/infomes_list_5.html



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (1)ソーシャルビジネス・6次化チャレンジセミナー
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

農都共生総合研究所主催の「ソーシャルビジネス・6次化チャレンジセミナー」
( http://www.notosoken.jp/agribiz-ac-vol-04/ )に参加しました。 
4月17日(金)から6月5日(金)まで毎週金曜夜に行われました。

内容の半分は講義形式、半分はワークショップ形式でした。

その中で某農業系ベンチャー(L社)の取締役の講義が1時限ありました。
テーマは次の3つでした。

(a)アグリビジネスとは?
(b)L社が関わったアグリビジネスの例
(c)L社が現在関わっている植物工場


この中で(a)は農家やアグリビジネスを手掛ける企業にとって
理解しておく必要のあることなので、講義内容を(そのままではなく
私なりに脚色して)紹介します。

2回に分けて書きます。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (2)客単価×客数=売上
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

アグリビジネスは、栽培、加工、流通、研究開発、教育・・・等、
広範囲に渡ります。環境、地域、食糧安全保障とも関連します。

しかし、アグリビジネスも「売上を上げて再生産する」という仕組みは
他産業のビジネスと同じです。

では、売上とは何でしょうか?
「客単価×客数=売上」です。

例えば、システム開発会社の売上は「技術者の単価×工数」ですし、
クラウドベンダー売上は「契約料金×契約数」です。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (3)ビジネスの規模感が重要
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

では、客単価や客数をどのように設定すればよいでしょうか?

ビジネスを始めるとき、「何をしたいのか」(ミッション、ビジョン)
の側から発想しがちです。

しかし、「どの程度の規模でビジネスをしたいのか」から考えると、
初期投資、客単価、客数を設定しやすくなり、事業の概要や骨組みが
見やすくなります。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (4)工業製品と農産物の違い
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

工業製品の場合には、製品同士の違いが明白です。

例えば、ガラケーとスマホは外見も機能も明らかに違います。
スマホでもiPhoneとアンドロイド機とは違うし、アンドロイド機の中でも
メーカーや機種によって明確な差があります。

しかし、農産物の場合、製品同士の違いが微妙です。

例えば、有機栽培のニンジンと慣行農法のニンジン、
無農薬栽培のキャベツと慣行農法のキャベツと味や安全度に違いが
あるかと言われると、微妙です。

あるいは北海道産のジャガイモと埼玉県産のジャガイモの味の違いが
分かるでしょうか?

ブランド米(例えば新潟県産コシヒカリ)と量販店のブレンド米とでは、
米単体で食べ比べると違いが分かりますが、外食産業で使われた場合は
分からなくなります。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (5)農家には価格決定権がない
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

工業製品は差別化しやすいので、メーカーが価格決定権を持ちます。
だから、アップルはiPhoneで莫大な利益を得ることができます。

一方、農産物は差別化しにくいので、価格は需要と供給によって決まって
しまいます。農家には価格決定権がないのです。

したがって、農家には昔から「豊作貧乏」という言葉がありました。
つまり、天候が良くて、品質がよい農産物がたくさんできると、
価格も下落するから儲からないのです。
一方、天候が悪くて、少量しかできないと、品質が悪くても高く売れます。

したがって、トップクラスの農業法人でも利益率はけっして高くありません。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (6)次回の予告
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次回は次のようなことを書こうと思います。

・商品の価値を構成する4つの要素
・アグリビジネスの例
・私が目指す「IT+アグリビジネス」



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
あとがき:農家.comのおすすめ商品
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

農家.com http://www.nou-ka.com/ のおすすめ商品
・【送料無料】蒸しショウガ パウダー【無農薬】
  http://www.nou-ka.com/detail0000000405.html

・【送料無料】山形県東根産秀選さくらんぼ佐藤錦L・LL300g
  http://www.nou-ka.com/detail0000000106.html

・【送料無料】ばんとう(蟠桃・孫悟空も食べたと言われる中国伝説、不老長寿の桃!)
  http://www.nou-ka.com/detail0000000353.html

・伊佐米ヒノヒカリ(玄米)10kg
  http://www.nou-ka.com/detail0000000530.html



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガの精神については、発行者サイト
http://www.kei-it.com/sailing/index.html を参照してください。

本メルマガの歴史については、
http://www.gamou.jp/comment/2010/02/227-3991.html を参照してください。

本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非、
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
 http://www.gampu.jp/sailing/ または
 http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm

「まぐまぐ!」での読者数は2015年6月14日現在、574名です。

バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

発行者サイト: http://www.kei-it.com/sailing/
ブログ:http://www.gamou.jp/sailing/

| | Comments (0) | TrackBack (0)

January 03, 2015

未来を代表するもの:内部留保と再投資

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第253号 2015/1/2 『未来を代表するもの:内部留保と再投資』
▼ まえがき
▼ (1)裏金方式
▼ (2)王道方式
▼ (3)どちらが得か
▼ (4)未来を代表するもの:内部留保と再投資
▼ あとがき


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

こんにちは。蒲生嘉達(がもうよしさと)です。

明けましておめでとうございます。

本日は、会社の利益、内部留保、再投資、役員報酬、配当といった
基本的な話をします。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (1)裏金方式
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

次の文章は岡本吏郎著「会社にお金が残らない本当の理由」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894511576/keiitteanifty-22
からの引用です。

> 中小企業は節税のために、目いっぱい役員報酬を取って会社の利益を
> 限りなくゼロにする。そういう経営が基本的な形です。
> ですから、会社の利益がゼロならば、役員報酬から「内部留保」を
> しなければなりません。


要するに次のような手法です。

・節税のために利益が限りなくゼロにするよう役員報酬を決める。
・しかし、本当に利益をゼロにしたら、内部留保も再投資もできないはず。
・したがって、その分は社長が「役員借入金」として会社に戻す。

これを以下に「裏金方式」と呼びます。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (2)王道方式
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

2004年に私はこの本を読み、その通りだと思いました。
(残念ながら、実際には実行できませんでしたが・・・。)

しかし、現時点では、社長が大株主であることを前提にすれば、
次の普通のやり方の方がシンプルで良いと思っています。

・会社で利益を出して税金を払う。
・ある程度の配当を出し、株主が取ったリスクに報いる。
・残りを内部留保と再投資にあてる。

これを以下に「王道方式」と呼びます。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (3)どちらが得か
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

会社と社長個人をトータルで考えて、裏金方式と王道方式のどちらが得か
という問題を解くには、非常に複雑な計算が必要です。

裏金方式なら会社の税金は少なくなりますが、社長個人の税金は増えますし、
会社、社長個人ともに社会保険料が増えます。

一方、王道方式には配当の二重課税問題(配当は損金とならない)もあります。

しかし、年々社会保険料が増加していること、配当には配当控除があること、
会社の法人税・事業税もある一定額以下は税率が軽いこと等を考慮すると
最終的には両者はあまり変わらないのではないでしょうか。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (4)未来を代表するもの:内部留保と再投資
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

私は裏金方式よりも王道方式を採りますが、「会社にお金が残らない
本当の理由」には考え方としては良いことが書いてあります。

例えば、次の言葉も私は気に入っています。

> 経営にも過去、現在、未来があります。
> 過去を代表するものが、借入れの返済。
> 現在を代表するものが、売上と利益。
> 未来を代表するものが、内部留保と再投資。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
あとがき:農家.comのおすすめ商品
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

農家.com http://www.nou-ka.com/ のおすすめ商品
・【送料無料】蒸しショウガ パウダー【無農薬】
  http://www.nou-ka.com/detail0000000405.html

・平成26年産 山形県産 つや姫 10kg【白米に精米する】
  http://www.nou-ka.com/detail0000000142.html

・【送料無料】はるみオレンジ5kg
  http://www.nou-ka.com/detail0000000087.html

・伊佐米ヒノヒカリ(玄米)10kg
  http://www.nou-ka.com/detail0000000530.html



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガの精神については、発行者サイト
http://www.kei-it.com/sailing/index.html を参照してください。

本メルマガの歴史については、
http://www.gamou.jp/comment/2010/02/227-3991.html を参照してください。

本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非、
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
 http://www.gampu.jp/sailing/ または
 http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm

「まぐまぐ!」での読者数は2015年1月2日現在、572名です。

バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

発行者サイト: http://www.kei-it.com/sailing/
ブログ:http://www.gamou.jp/sailing/



--------------------------------------------------
蒲生 嘉達
y_gamou@kei-it.com

|

«農業問題の本質