January 21, 2012

SEOの計算式、人生の計算式

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第242号  2012/1/21 『SEOの計算式、人生の計算式』
  ▼ まえがき
  ▼ (1)マーケティングについての理解が不可欠
  ▼ (2)よくわかるWeb&モバイルマーケティングの教科書
  ▼ (3)穴を塞がずに水を足していってもコストがムダになるだけ
  ▼ (4)サイトパフォーマンス×SEO=コンバージョン
  ▼ (5)常識的な作り方が既にSEO
  ▼ (6)人生の答えを出す計算式
  ▼ あとがき:農家.comの推しメン


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  まえがき
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こんにちは。
(株)慶の蒲生嘉達です。

農家.com http://www.nou-ka.com/ に現在掲載されている商品では、
私は、野口果樹農園さんの「はるみオレンジ」と三浦農園さんの
「はえぬき」を推します。 詳しくは、あとがきで。


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 (1)マーケティングについての理解が不可欠
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2011年8月1日に発行した第239号『マーケティング』で、次のように
書きました。

> 農家.comの運営を通じて、マーケティングの難しさを痛感し、現在、
> 私も遅ればせながら、マーケティングの勉強をしています。
>
> 一般消費者を対象とするWebサービスを展開するIT会社では
> (請負開発会社でも提案時点では)、マーケティングについての
> 理解が不可欠です。

  [新航海術]第239号  マーケティング
   Blog版: http://www.gamou.jp/sailing/2011/08/post-0ad8.html
   HP版:http://www.kei-it.com/sailing/239-110801.html



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 (2)よくわかるWeb&モバイルマーケティングの教科書
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Webマーケティングを理解するために、慶では、2011年8月から10月にかけて、
毎日30分~1時間、社内勉強会を行いました。

その勉強会では「よくわかるWeb&モバイルマーケティングの教科書」
( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839936110/keiitteanifty-22 )
をテキストとしました。

その本はWebマーケティングの用語集で、アナリティクス、直帰率、
トラッキング、ランディングページ、ドロップシッピング、・・・
などのキーワードが、それぞれ2ページ程度で解説されています。



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 (3)穴を塞がずに水を足していってもコストがムダになるだけ
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「よくわかるWeb&モバイルマーケティングの教科書」で、SEO(*1)、
コンバージョン(*2)、サイトパフォーマンス(*3)について
次のように書かれていました。


> 確かに、SEOはアクセスアップに効果的です。
> が、ネットビジネスに効果的で、必要な対策は他にもたくさんあり、
> 中にはSEOより重要度・緊急度が高いものも存在します。
> にも関わらず、他の対策は放置し、検索順位ばかり気にする人が
> 目立つようです。

> サイトパフォーマンスが完璧で、訪問者を逃さずコンバージョンに
> 誘導できるような状態であれば、 SEOのようにアクセスアップのための
> 施策をどんどんとればよいでしょう
> ですが、そんな完璧な状態のサイトは稀です。
> つまり水をどんどん継ぎ足しても、サイト内にあるいくつもの穴から
> 漏れていってしまうのです。この穴を塞がずに水を足していっても
> コストがムダになるだけです。


(*1)SEO:検索エンジン最適化
(*2)コンバージョン:商品購入、問い合わせなどサイトから獲得できる
          最終的な成果
(*3)サイトパフォーマンス:商用Webサイトの販売能力、
             コンバージョンを効率よく獲得する能力



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 (4)サイトパフォーマンス×SEO=コンバージョン
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私も全く同感です。

私はサイトパフォーマンスとSEOは掛け算のようなものだと思います。

「サイトパフォーマンス×SEO=コンバージョン」というような関係なのです。

サイトパフォーマンスが0なら、いくらSEOをしても、成果は0です。

売れない商品(コンバージョン率0の商品)に対して、いくらSEOを
施しても売上は0です。

まずはサイトパフォーマンス(コンバージョン率)を上げることが先
なのです。



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 (5)常識的な作り方が既にSEO
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もちろん、上記計算式で、SEOが0になっても、コンバージョンは0になります。

しかし、ごく常識的な作り方をしているホームページなら、SEOが0
になるということはあり得ません。

次のような常識的な作り方が、既にSEOになっているのです。

(A)検索されることを期待するキーワードをタイトルにいれる。
(B)見出しタグなど文書の構造を表すタグを普通に使う。
(C)質の良いリンク元を増やす。


SEOが0になるということはあり得ませんが、コンバージョン率が0になる
(閲覧されても全く売れない)ことはよくあります。

まずは魅力的なコンテンツを作ることが先で、コンテンツを魅力的に
表現する過程で、上記(A)(B)は自然と実現され、そのコンテンツが
魅力的なら(C)は後から徐々に実現されていきます。



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 (6)人生の答えを出す計算式
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さて、計算式「サイトパフォーマンス×SEO=コンバージョン」を書いて、
思い出した言葉があります。

20年以上前、アシックスの創業者の鬼塚喜八郎氏が雑誌のインタビュー
で答えていた次のような言葉です。
(面白い言葉だったので、ノートに書きとめておきましたが、
どの雑誌に載っていたかは記録していません。)


> 人生の基本はやっぱり「目標」、それと正しい方向性を決める
> 「ものの見方・考え方」、それに「熱意」「忍耐力」そして「健康」。
> この五つは掛け算です。
> どれ一つが欠けていても人生は0になってしまうでしょう。
> でも、これだけでは不足です。人生のゴールを大きなものにするには、
> 知性、学習、経験、創意工夫、特技、指導力、協調性が必要です。
> でも、これらは足し算。一つぐらいなくてもゼロにはなりません。
> そして、その合計を基本の五つに掛けたのが人生の答え、というわけです。


この言葉を計算式に表すと次のようになります。


 (目標×ものの見方・考え方×熱意×忍耐力×健康)
  ×(知性+学習+経験+創意工夫+特技+指導力+協調性)
    =人生の答え


この言葉にも、全く同感です。



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 あとがき:農家.comの推しメン
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農家.com http://www.nou-ka.com/ に現在掲載されている商品では、
野口果樹農園さんの「はるみオレンジ」と三浦農園さんの「はえぬき」を
推します。

(1)はるみオレンジ:http://www.nou-ka.com/main/show/465
はるみオレンジは、ネーブルオレンジのように甘く、しかも、温州ミカン
(普通のミカン)のようにむきやすいという意味で、最強の柑橘類です。

(2)はえぬき:http://www.nou-ka.com/main/show/504
米は主食なので、「味」「安全」「価格」の3点が揃っていなければ
なりません。この「はえぬき」は全て揃っています。

いずれもスーパーでは手に入らない商品です。
是非、農家.comでご購入ください。



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November 21, 2011

縮小均衡

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第241号  2011/11/19 『縮小均衡』
  ▼ まえがき
  ▼ (1)求職中の40代後半SEからのメール
  ▼ (2)2008年から2009年にかけて起きたこと
  ▼ (3)全体的に落ち着きを取り戻しているが・・・
  ▼ (4)縮小均衡
  ▼ (5)慶は農業と医療で独自サービスを展開
  ▼ あとがき:メールの返信


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  まえがき
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こんにちは。
(株)慶の蒲生嘉達です。

最近、農家.com http://www.nou-ka.com/ では、東日本の農家さん
からの出店が増えています。

是非、農家.comにお立ち寄りください。



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 (1)求職中の40代後半SEからのメール
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先月、約2年間連絡の無かったソフトウェア技術者(年齢:40代後半、
SE/PG経験15年)Sさんから、次のようなメールが届きました。
Sさんは、2009年1月から他業界にいて、今年10月から再度、IT業界
での仕事を探しています。

> システムエンジニア・プログラマを中心に仕事を探しております。
> しかし、成果が上がらず、景気が悪いのか、どのような状況か判断が
> つきにくくなっています。
>
> 現在のIT業界の状態など知ることが出来れば・・・と思います。
> 情報をいただけたら幸いです。宜しくお願いします。


「景気が悪いのか、どのような状況か判断がつきにくくなっています」
というSさんの気持ちは分かります。

後述するように「縮小均衡」と言うべき状況だからです。



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 (2)2008年から2009年にかけて起きたこと
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2008年以降、仕事が減った大手元請ソフト会社は自社の雇用を守るために
内製化を進めました。
そのために、中小ソフト会社は倒産したり、余剰人員をリストラしました。

(「システム・ソフトウェア開発業者倒産、7月までに107件--過去最悪に
迫る勢い」 http://japan.zdnet.com/cio/analysis/20418163/ 参照)

その結果、大量の技術者が労働市場に放出されました。

2008年、2009年当時、ハローワークに求人を出したら、その日は朝から
電話が鳴りやみませんでした。
外国籍、高齢者だけでなく、30代の日本人技術者も多数応募してきました。

求人件数が激減したので、求人媒体は大幅なディスカウントをしていました。


 関連記事(2008年から2010年前半に書いた記事です):
 [新航海術の補足ブログ]ソフト業界は3月を境に技術者余りに転じた
 http://www.gamou.jp/comment/2008/08/3_fb49.html

 [新航海術]第218号  1990年のバブル崩壊と今回の不況の違い
  Blog版: http://www.gamou.jp/sailing/2009/04/1990-2a70.html
  HP版:http://www.kei-it.com/sailing/218-090415.html

 [新航海術]第229号日本のソフト会社は今後5年で半減する(?)
  Blog版: http://www.gamou.jp/sailing/2010/07/5-2083.html
  HP版:http://www.kei-it.com/sailing/229-100704.html



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 (3)全体的に落ち着きを取り戻しているが・・・
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今はどうでしょうか?

ハローワークに求人を出しても、応募数は2009年に比べて激減しました。
外国籍、若手技術者の応募は無くなり、応募者は高齢技術者のみと
なりました。

求人媒体も通常価格に戻っています。

業界団体の集まりなどで話を聞いても、全体的に落ち着きを取り
戻しているように感じます。

では、景気が良くなったのでしょうか?

そうではありません。



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 (4)縮小均衡
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次のような「縮小均衡」と言うべき状況なのです。

【求職者側】

2010年から2011年にかけて、求職者側では次のことが起きました。

a. 外国人は日本での就職をあきらめて、母国に帰りました。
b. Web開発経験のある若手技術者は転職先を見つけました。
c. 汎用機系技術者など需要の少ない技術者はIT業界での
  就職をあきらめて、他業種に転職しました。
d. 未経験者もIT業界での就職をあきらめて、他業種を志望するように
  なりました。
e. 最後に残った高齢技術者も他業種での転職に向っています。

ハローワークからの求人が減った理由は、景気が回復したからではなく、
滞留している求職者数が減ったからです。


【会社側】

一方、中小ソフト会社側では次のことが起きました。

・業績が悪すぎる会社はつぶれました。
・大部分の会社は余剰人員をリストラして縮小均衡しました。


中小ソフト会社は、縮小均衡した後も、未経験採用には依然として慎重です。

Web開発経験のある若手技術者を採用をしたがっていますが、
上記b.のとおり、彼らは既に技術者市場から姿を消しています。

その結果、若手のWeb経験者に関しては、若干の人手不足感が漂い、
求人数も増えました。



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 (5)慶は農業と医療で独自サービスを展開
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業績を回復するためには縮小均衡も必要でした。

しかし、慶は、それだけでなく、農業と医療で独自サービスを展開すべく、
3年前から取り組んでいます。

 第233号 医療IT市場
  Blog版: http://www.gamou.jp/sailing/2010/12/it-480b.html
  HP版:http://www.kei-it.com/sailing/233-101231.html

 第236号農業とIT
  Blog版: http://www.gamou.jp/sailing/2011/03/it-74c2.html
  HP版:http://www.kei-it.com/sailing/236-110326.html



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 あとがき:メールの返信
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冒頭に紹介したSさんには、次のような返信を書きました。

> 現在の請負、客先常駐の状況は次のとおりです。
>
> a. 元請会社がパイを独占しているため、二次請け以下は厳しい状況が
>   続いています。
> b. 若手Java技術者を中心に、若手経験者の需要は回復しています。
> c. COBOL、C、VB案件は無くなりました。
> d. 確実に「量から質」「グローバル化」という2大変化が進行しています。
> e. 日本国内の請負、客先常駐の仕事の総量は、緩やかに減っていくでしょう。


上記e.の「国内市場先細り」という問題は、本メルマガ第232号で
取り上げたことです。

 第232号「向い風と追い風と」
  Blog版: http://www.gamou.jp/sailing/2010/11/post-91f4.html
  HP版:http://www.kei-it.com/sailing/232-101114.html




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September 19, 2011

地這いキュウリ

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第240号  2011/9/19 『地這いキュウリ』
  ▼ まえがき:敬老の日野菜セット
  ▼ (1)人事のセンスにも通じる
  ▼ (2)地這いキュウリの方が圧倒的に美味しい
  ▼ (3)今のお年寄りが子供のころ食べていたキュウリ
  ▼ (4)摘心以外は放任
  ▼ (5)地這いキュウリが美味しい理由
  ▼ (6)逆説の野菜
  ▼ あとがき


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  まえがき:敬老の日野菜セット
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こんにちは。
(株)慶の蒲生嘉達です。

本日は敬老の日です。

農家.comでは「敬老の日野菜セット」http://www.nou-ka.com/main/show/429
を用意しました。

地這いキュウリ、白ニガウリ、オクラ、モロヘイヤのセットです。
全て、農家.com農園( http://www.kei-it.com/newsseminar.html#20110214 )
で完全無農薬で栽培しました。


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 (1)人事のセンスにも通じる
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本日は「敬老の日野菜セット」に含まれる「地這いキュウリ」の
うんちくを語ります。

ITとは直接的には関係のない話ですが、身近な野菜が持つ頑固とも
言えるほどの個性について感じるセンスは、人事のセンスにも通じる
ものだと思います。

また、農業と流通の関係についても考えることができます。



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 (2)地這いキュウリの方が圧倒的に美味しい
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家庭菜園で作った野菜が美味しい理由の大部分は「自分で作ったから」です。
釣り人が「自分で釣った魚は美味しい」というのと同じです。

中には「無農薬、有機肥料で育てているから、自分で作った野菜は
美味しいのだ」と言う人もいるかもしれません。

しかし、有機栽培をしているプロの農家もいます。
彼らはその土地の風土に合わせて様々な工夫をして、有機栽培をしています。

「有機栽培だから美味しい」と言うなら、有機農法のノウハウが豊富な
有機農家が作る野菜の方が美味しいでしょう。

しかし、キュウリについては、スーパーで売っている慣行農法のキュウリ
のみならず、有機農家のキュウリよりも、家庭菜園で作った地這い
キュウリの方が、圧倒的に美味しいです。



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 (3)今のお年寄りが子供のころ食べていたキュウリ
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上で「家庭菜園で作った地這いキュウリ」と書きました。

昔はキュウリもカボチャやスイカのように「地這い」で育てていました。

冒頭で紹介した「敬老の日野菜セット」に「地這いキュウリ」を入れた
理由は、それが今のお年寄りが子供のころ食べていたキュウリだからです。

しかし、現在、農家が栽培し、市場に流通しているキュウリは、
ほぼ例外なく「立ちキュウリ」(支柱を立てて栽培するキュウリ)です。

地這いキュウリが市場から姿を消した理由は次のとおりです。

a.立ちキュウリの方が場所をとらない。
 →ビニールハウスで、大量に、天候に左右されずに栽培できる。
b.地這いキュウリは皮が薄く、しなびやすい。
 (立ちキュウリの方が日保ちがよい)
c.地這いキュウリは地面に接するので曲がりやすい。
d.地這いキュウリは色むらが出やすい。(地面に接している方が白くなる。)
e.地這いキュウリの方が虫や小動物にかじられやすい。


要するに、市場(その背後にいる消費者)が、画一化され、規格化された、
日保ちのよい同一品目を年間を通じて大量に求めた結果として、
地這いキュウリは市場から駆逐されたのです。



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 (4)摘心以外は放任
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「立ち」と「地這い」は、栽培方法の違いに着目した分類です。
品種に着目した場合は、「節成り型」と「飛び節型」になります。

「節成り型」は小づるの発生が少なく、節ごとに雌花が出るよう
改良された品種です。(だから「節成り」と呼ばれます。)
親づると少数の子つるを支柱に立てて管理し、多くの実を収穫します。
(これが立ちキュウリです)。
色、形の画一化や、皮を硬くする方向にも品種改良されています。


一方、「飛び節型」は、地這いキュウリ用に使われる、昔ながらの
品種です。
ある程度親づるが伸びたら、親づるをカットし(これを摘心と言います)、
たくさん出てくる子づるに実をつけさせます。
雌花が節ごとにはつきません。(だから「飛び節」と呼ばれます。)
摘心以外は放任です。



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 (5)地這いキュウリが美味しい理由
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地這いキュウリが美味しい理由の一つは、皮を硬くする品種改良が
行われていないからです。

もう一つは、十分に成長してから収穫するということです。

立ちキュウリの場合は長さ20cmくらいで収穫します。
そのようにする理由は次のとおりです。
・大きくしすぎるとその重量に支柱が耐えられない。
・小さいうちに収穫した方が、1株からとれる本数が増える。
・熟れすぎると日保ちがしない。→流通に適さない。

一方、地這いの場合は、重量の制約がないため、立ちキュウリよりも
大きくして収穫することが一般的だと思います。
また、日保ちがしないことも自家消費の場合は、問題となりません。
農家.com農園では、長さ30cmくらい、直径5cmくらいで収穫します。

小さいうちに収穫した方が1株からとれる本数が増えるのは
地這いでも同じですが、キュウリはそのくらい大きくした方が美味しいです。
また、地這いの場合は子づるを放任するので、1株からとれる本数は
立ちキュウリの場合よりも減らないと思います。



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 (6)逆説の野菜
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「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんはキュウリについて、次のように
語っています。

> キュウリという植物は、水を必要とするくせに、乾燥を好むという
> 奇妙な性質を持っています。
> (「あなたの人生に『奇跡のリンゴ』をつくる本」より)


「美味しい方が市場から駆逐された」という逆説も、キュウリという
野菜の奇妙さであり、面白さです。

但し、実際には家庭菜園で地這いキュウリが作られることは稀です。

庭でもベランダでも市民農園でも場所が狭いので、立ちキュウリが
作られます。
家庭菜園の解説本も立ちキュウリを前提に書かれていますし、
市民農園の指導者も立ちキュウリを教えます。



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 あとがき
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冒頭にご紹介した「敬老の日セット」で地這いキュウリを味わって
みてはいかがでしょうか?
9月末まで販売しています。

「敬老の日野菜セット」http://www.nou-ka.com/main/show/429



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  本メルマガについて
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August 01, 2011

マーケティング

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第239号  2011/8/1 『マーケティング』
  ▼ まえがき
  ▼ (1)前田敦子主演の映画「もしドラ」
  ▼ (2)マーケッティングの定義が多様な理由
  ▼ (3)これまではマーケティングを真剣に考える必要が無かった
  ▼ (4)ITサービス各社が再び成長軌道に戻り始めている(?)
  ▼ (5)マーケティングについての理解が不可欠
  ▼ あとがき:映画「もしドラ」は自分のマーケティングには失敗した


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  まえがき
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こんにちは。
(株)慶の蒲生嘉達です。

農家.com http://www.nou-ka.com/ ではさくらんぼの季節が終わり、
桃と梨が主力商品となっています。


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 (1)前田敦子主演の映画「もしドラ」
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AKB48の前田敦子主演の映画「もしドラ」を見ました。

(原作:
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032/keiitteanifty-22 )


高校野球部マネージャーである川島みなみ(前田敦子)は、
まず、「高校野球部とは顧客に感動を与える組織である」と
定義づけます。

そして、「次はマーケティング、市場調査」とつぶやき、
顧客(野球部の関係者)から様々な話(現実、欲求、価値)を
ヒアリングしていきます。



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 (2)マーケティングの定義が多様な理由
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マーケティング(marketing)という概念は、多くの人が様々な定義づけ
をしています。


定義が多様な理由について、私は次のように推測しています。

・「marketing」という英単語は、もともと日常用語として存在していた。
 そして、それは文字通り「市場(market)活動(ing)」であり、
 多くの人は、流通・販売活動全般という意味で使っていた。
 しかし、米国ではショッピング、つまり、購入活動という意味で
 使う人もいた。

・ドラッカーなどが、売り手目線の概念である販売(sales)に対して、
 「買い手目線を重視した市場活動」を表す言葉を必要とした。
 そこでショッピングというニュアンスもあった「marketing」という
 言葉を再定義して利用した。

・その後も、様々な人が自分が使いやすいように再定義した。


ドラッカーは「真のマーケティングは顧客からスタートする」と
強調しています。

だから、ドラッカーの影響を受けた川島みなみ(前田敦子)は
「次はマーケティング、市場調査」とつぶやいたのです。

ちなみに、原作本では(私は立ち読みしかしていませんが)、
「マーケティング=市場調査」とは書いていません。

しかし、「真のマーケッティングは顧客からスタートする」や
「現実、欲求、価値からスタートする」というドラッカーの言葉は
頻繁に引用されています。



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 (3)これまではマーケティングを真剣に考える必要が無かった
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メルマガ新航海術では、私の興味の向くままに、技術、会計、法律、
人事と広範囲なテーマを扱ってきましたが、これまで、マーケティング
をテーマとした記事はありませんでした。

中小ソフト会社の主な顧客は大手SIerやコンピューターメーカーであり、
マーケティングを真剣に考える必要が無かったからです。

慶が一般消費者にモノやサービスを売るタイプのベンチャーだったら
まずマーケティングから始める必要があったでしょうが・・・。


これまでの中小ソフト会社の営業に関しては下記の記事を参照してください。

 第237号:個人技営業の時代は終わった
 [Blog版] http://www.gamou.jp/sailing/2011/05/post.html
 [HP版] http://www.kei-it.com/sailing/237-110517.html



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 (4)ITサービス各社が再び成長軌道に戻り始めている(?)
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日経コンピュータは「ITサービス企業の成長の芽が見えてきた」
「ITサービス各社が再び成長軌道に戻り始めている」と書いています。
( 見えてきた「成長の芽」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NC/20110715/362484/?ST=NC )


しかし、これは大手140社を対象とした調査結果です。

私の現状認識は次のとおりです。
・元請会社がパイを独占しているため、二次請け以下は厳しい状況が
 続いている。
・確実に「量から質」「グローバル化」という2大変化が進行している。
・日本国内の請負、客先常駐の仕事の総量は、緩やかに減っていく。



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 (5)マーケティングについての理解が不可欠
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慶では、既存の請負事業を維持・拡大すべく努力する一方で、
自社サービスにも力を入れています。

その一つが農家.com http://www.nou-ka.com/ です。

農家.comの運営を通じて、マーケティングの難しさを痛感し、現在、
私も遅ればせながら、マーケティングの勉強をしています。

一般消費者を対象とするWebサービスを展開するIT会社では
(請負開発会社でも提案時点では)、マーケティングについての
理解が不可欠です。



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 あとがき:映画「もしドラ」は自分のマーケティングには失敗した
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「もしドラ」はマーケティングの重要性を説いていますが、
映画「もしドラ」自体はマーケティングに失敗しました。

「結局前田敦子主演のもしドラってこけたの?」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1265926677

マーケティングは一筋縄ではいかないものです。




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