モモの本当の種
モモを食べると中から堅い種が出てきます。(左から2番目の写真)
ところが、その種の中にはさらに種らしきものがあります。(左から3番目、4番目の写真)
楕円形で薄く平べったい種らしきものが・・・。
実はこれが本当の「種」なのです。
そして堅い殻(最初の写真)は子房が変化したもので、本当は「果実」です。そして、我々が食べる甘い部分は「花托」(花の付け根の部分が変化したもの)です。
じつは、私たちが「梅干しの種」と呼んでいるものこそが、子房が変化した本当の果実なのです。それでは本当の種子はどこにあるのでしょうか?
梅干しの種を割ると俗に「天神さま」と呼ばれる仁が出てきます。この天神さまが、ウメの種子です。ウメは果実を堅い核にして、種子を守っているのです。
同じ構造はモモにも見られます。モモも中には堅い核がありますが、これが果実です。モモの核の中には、漢方薬で使われる「桃仁(とうにん)」が入っていますが、ウメと同じように、この仁が種子なのです。
(稲垣栄洋著「キャベツにだって花が咲く」より)
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