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2024年9月18日 (水)

成長点

農業ではよく「成長点」という言葉が使われます。
 
例えば、過去記事「なぜイネ科植物は強いのかでは、「成長点」を使って次のような説明をしました。

  • (イネ科植物は)体の成長点を地面すれすれに置いた。
  • 成長点が体の先端ではなく根本にあることで、葉が食べられても成長が止まることはない。

また、草刈りには次の二つの方法があります。

  • 地際刈り:地面スレスレのところで刈る。
  • 高刈り:地面から10㎝くらいのところで刈る。


高刈りのメリットは次のとおりです。

  • 地際で刈れば、広葉雑草(タンポポやクローバーなど)の成長点は刈られるが、イネ科の雑草の成長点は残る。
  • そのため、地際刈りの後はイネ科の雑草のみが繁栄する。
  • 高刈りなら、広葉雑草の成長点が残るので、広葉雑草の成長し、イネ科の雑草の成長を抑制する。

 
高刈りについてはネット記事「高刈りとは」が分かりやすいです。
 

Photo_20240918110601 この「成長点」について分かりやすい説明がYouTubeにありました。
 
0からはじめる化学・生物学【植物生理学への道シリーズ③】植物の組織構成と水」です。

 

この動画では次のような解説をしていました。


植物には次の二つの組織がある。

  • 分裂組織:成長中の細胞分裂している組織
  • 分化組織:成長を止めて、細胞分裂が終わった組織

そして、分裂組織は次の二つのみである。

  • 茎頂分裂組織:茎の先端(脇芽も含む)
  • 根端分裂組織:根の先端


動物は体中のどの部分の細胞も分裂しているが、植物は先端部分しか細胞分裂しない。

茎頂分裂組織には、葉になる細胞、茎になる細胞、花になる細胞が含まれている。

例えば、ナスの脇芽が見えてきた時点で、既に4、5枚分葉と花が分裂している。

茎頂分裂組織が、成長点である。

 

私はこの説明を聞いて、腑に落ちました。

Hirananto_20240918110601 Hirananse 左の写真は草刈り後の健康ブルーベリー農園です。高刈りをしています。

 

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