ジャガイモの浴光催芽あるいは浴光育芽
ジャガイモの浴光催芽は「種芋を光に当てることで植え付ける前に発芽させておく作業」と説明されます。
YouTubeでは、浴光催芽を推奨する動画が多く上がっています。
ところが、それらの解説内容はバラバラです。
強い日に当てろというYouTuberもいれば、弱い光の方がよいというYouTuberもいます。
ジャガイモは嫌光性なので強い光が当たるとむしろ発芽が抑制されるというYouTuberもいます。
浴光催芽は必要ないというYouTuberもいます。
本当のところはどうなのと疑問に思い、家庭菜園の本約10冊調べました。
ところが、浴光催芽について書かれている本は1冊もありませんでした。
日本農業検定1級のテキストに次の記述がありました。
「植え付けの3週間ほど前から雨の当たらない場所に広げ、浴光育芽を行う。」
そして、浴光育芽について次の注釈がありました。
「塊茎の温度を高め芽の分化を早めるとともに、光を与えて芽の徒長を防ぐ。太い芽が5㎜程度に伸長した状態が最適である。」
私はこれは非常に優れた記述だと思いました。
注目点は次とおりです。
- 浴光催芽ではなく浴光育芽という言葉を使っている。
- 光を当てることの意味は、「温度を高め芽の分化を早めること」「芽の徒長を防ぐこと」の二つである。
- ジャガイモは嫌光性という意味では暗がりの方が発芽しやすいが、温度も発芽を促す。
- 浴光によって温度が高まることで発芽を促すという意味で「浴光催芽」である。
- 浴光によって太い芽を作るという意味では、「浴光育芽」である。
尚、Youtubeでは下記の動画が正確に解説していると思いました。
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