白桃のタネは、全て、白桃と白桃系以外のモモとの雑種
みんなの趣味の園芸「モモ(桃)」に次のように書かれています。
モモは自家結実性ですが、白桃、浅間白桃、川中島白桃など花粉の不完全な品種もあります。これらの品種を植える場合は、花粉の健全なほかの品種を混植するか、同一樹につぎ木します。確実に結実させるには人工受粉が必要です。
これは次のことを意味します。
- 白桃系以外のモモは、一本だけ植えても自家受粉で実が成る。
- 白桃系のモモ(以下「白桃」と略します)は、一本だけ植えても実が成らない。
- 白桃に実を成らすためには、白桃系以外の品種のモモを少なくとも一本植えなければならない。または、同一樹に接ぎ木しなければならない。
つまり、白桃のタネは、全て、白桃と白桃系以外のモモとの雑種 なのです。
では、白桃の実(通常食べている部分)も、他のモモが混ざっているのでしょうか?
そうではありません。純粋な白桃です。
なぜなら、我々が食べる甘い部分は「花托」(花の付け根の部分が変化したもの)だからです。モモの「種」「子房」「花托」については「モモの種の中の種」を参照してください。
では、白桃のタネが全て雑種であるとすれば、純粋な白桃の木はどのようにして増やすのでしょうか?
純粋な白桃の木は接ぎ木で増やしていきます。
このページの1番目、2番目の写真は川中島白桃、3番目の写真は黄金桃です。いずれも近所のスーパーで見かけたものです。
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