スギナの不思議
植物が環境に対して受動的な存在ではなく、周囲の環境を自分が住みやすい環境に自ら変えていくということは感動できなことです。
植物は一生動くことができないために、不用となった植物の部分は、土に還元され、微生物などで分解され、 それを吸収して生長をつづけることができる。つまり、植物自身がだんだん育ちやすい環境に自らが変えていく、自己完結型の営みをしているのだ。(水口文夫著「家庭菜園の不耕起栽培」より)
ところが、スギナは不思議な性質を持っています。
スギナは酸性土壌を好んで繁殖する植物ですが、土壌をアルカリ性に変えていくのです。
つまり、自分にとっては生きにくい環境を作っていくのです。
スギナは酸性土壌で育ちながら葉っぱの部分はアルカリ性で、スギナが枯れるとその枯れたアルカリ性の葉っぱによって、不思議にスギナが生えていた酸性土壌はいつのまにか、アルカリ土壌に変わっていくようです。
そして自分の生きている環境が住みにくいアルカリ土壌化していくと、また別の住みやすい酸性土壌を求めて移動していくんです。(「春一番! スギナとツクシの土壌改良」より)
スギナは土壌改良してくれる利他的な植物です。
スギナは土に不足しているカルシウムを補うために、その使命をもって生まれてきた草なのです。(赤峰勝人著「ニンジンの奇跡」より)
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