アピオス花で糖尿病予防
「アピオス花を用いた血糖値上昇抑制物質および糖尿病予防用食品素」という特許があります。
出願番号 : 特許出願2009-189000 出願日 : 2009年8月18日
公開番号 : 特許公開2011-37800 公開日 : 2011年2月24日
出願人 : 公立大学法人青森県立保健大学 外1名 発明者 : 岩井 邦久 外5名
( http://blog.goo.ne.jp/riibs/e/6981e67dcb5e0aedc9d6e3debf110324 参照)
特許明細書:
https://skydrive.live.com/?cid=74fe9d56bd9ad867&id=74FE9D56BD9AD867%219689&sc=documents
特許明細書には次のように書かれています。
【0012】
本願発明者らは、アピオス花が含有するポリフェノールの生理作用を検討し、近年増加している生活習慣病の予防に資する生理活性成分の探索を行った。生理作用としては、特に増加が顕著である糖尿病予防に寄与するα-グルコシダーゼ阻害活性に焦点を当てた。さらに、生理活性の有用性を確認するために動物試験を行った。その結果、アピオス花が有用な生理活性成分を備えていることを見出し、本発明の完成に至った。
糖尿病とは、1.インスリンの分泌が少ない、または、2.インスリンの効きが悪いために、血中ブドウ糖が細胞に吸収されず、血糖値が高い状態が続く病気です。そして、
- インスリンの分泌が少ない人は、インスリンを作る材料となる亜鉛を多く含むものを食べればよいと言われます。(例:カキ、豚レバー、ほや、アサリ、牛もも肉、そら豆、大豆、納豆、・・・)
- インスリンの効きが悪い人は、インスリンの効きをよくする三価クロムを多く含むものを食べればよいと言われます。(例:ベーコン、アーモンド、干しひじき、プロセスチーズ、そば、落花生、あさり・・・)
アピオス花は上記1、2のどちらでもなく、小腸で糖質が消化され血液中に吸収される速度を遅らせることによって、血糖値の急上昇を抑えます。血糖値に急上昇を抑えることによって、膵臓を疲弊させることがなくなります。
明細書の次の部分はそのことが書かれています。難しいですが・・・。
【0023】
〈α-グルコシダーゼ阻害活性〉
ヒトが摂取する糖質の多くは多糖類のデンプンだが、最終的には小腸粘膜上皮細胞の刷子縁膜に存在する数種類のα-グルコシダーゼ(二糖類水解酵素)により単糖類に分解され、小腸絨毛上皮から吸収される。糖尿病患者は小腸におけるこれらの酵素活性が亢進しており、食後の急激な血糖上昇にはインスリン分泌不足やインスリン抵抗性とともにこの酵素活性の亢進が関与していると考えられている。特に2型糖尿病患者の高血糖改善には食事療法が基本であるが、糖質の消化吸収を遅延させることによる血糖コントロールの観点から、α-グルコシダーゼ阻害薬が開発されている。
アピオスの種芋販売ページ:
http://www.nou-ka.com/main/show/849
http://www.farvesta.com/?pid=52445312
参考URL:
α-グルコシダーゼ阻害活性
http://dm.medimag.jp/column/22_1.html
血糖値を下げる食べ物・食材
http://www.clue4health.com/decrease_blood-sugar/
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