米農家の売り上げ・利益
(1)1反当たりの売り上げ・利益
「新規就農ガイドブック」によれば、1反当たりの売り上げは14.2万円です。
http://www.pref.okayama.jp/soshiki/detail.html?lif_id=10456
経営費を引いた所得は5.3万円です。
年間所得です。
8反の水田を耕している知人に聞いても、「だいたいそんなもんだ」
ということでした。
5.3万円×8反=42.4万円
(2)1時間当たりの所得
それにしても、1反の田んぼを1年耕して売り上げが14.2万円、
所得が5.3万円とは・・・。
ナスなら10アールの畑で売上が312万円、所得が273万円、
トマトなら10アールの畑で売上が173万円、所得が113万円です。
これだけ見ると、「米農家がかわいそう、耕作放棄が広がるのも
やむを得ない」と思ってしまうのですが、問題はもう少し複雑です。
P.16「代表的な作物における経営指導指標一覧」の真ん中あたりを
見てください。
水稲の1時間当たりの所得は「2,737円」です。
ナスは988円、トマトは1,437円。
1時間当たりの所得は、米作りが一番高いのです。
(3)米作りの労働時間
何故このようになるかというと、米作りは労働時間が少ないからです。
10アールあたりの水稲の労働時間は年間19.5時間です。
一方、ナスは2,769時間、トマトは787時間です。
年間19.5時間程度の労働時間なら、会社に勤めながらでも十分可能です。
それで、家族が1年食べられる米が獲れて、
さらに余った米を親戚・知人に贈ったり、米屋に卸していくらかの
現金収入が得られるなら、兼業米農家も悪い商売ではないはずです。
> 米作主業農家の年間所得は664万円なのに、兼業農家の所得は792万円で、
> サラリーマンの所得を大きく上回っている。
> (山下一仁著「農協の大罪」より)
(4)無農薬・有機栽培で米作りをしようとすると
しかし、話はこれで終わりません。
米作りの労働時間が「10アールあたり年間19.5時間」で済むのは、
あくまでも、農薬と化成肥料を使うことが前提です。
無農薬・有機栽培で米作りをしようとすると、これとは比べものに
ならない労働量となるのです。
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