Javaでの「オブジェクト」
第210号「オブジェクトとは?」の補足です。
第210号「オブジェクトとは?」
[HP版] http://www.kei-it.com/sailing/210-080904.html
[Blog版] http://www.gamou.jp/sailing/2008/09/post-7320.html
第210号「オブジェクトとは?」では、Rubyでの「オブジェクト」について述べました。
Javaでは基本データ型による要素が「オブジェクト」でないので、「オブジェクト」は「クラスのインスタンス」とほぼ同義になります。Javaでの「オブジェクト」と「クラスのインスタンス」との違いは「クラスそのものもオブジェクトである」という点くらいでしょうか?
第210号で述べたような、基本データ型を含むRubyの「オブジェクト」の方が私にとってはすっきりするのですが、私はJavaについてもRubyについても素人なので、その優劣について詳しいことは分かりません。
ここではBruce A.Tate著「JavaからRubyへ」で次のように書かれていることを紹介しておきます。文中の「プリミティブ型」とは「基本データ型」のことです。
Javaのプリミティブ型はオブジェクト指向ではありません。おかげで、Javaのライブラリは、純粋なオブジェクト指向言語によるものに比べて何倍も長くなりがちです。
わかりやすい例は、オブジェクトをXMLに変換するライブラリです。
Javaではオブジェクトに対する処理だけでなく、文字や数字、ブール値などのプリミティブ型に対する処理も用意しなければなりません。(Bruce A.Tate著「JavaからRubyへ」より)
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