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どのくらいの農地があれば人一人が生きられるか

第236号「農業とIT」の補足です。

自分が耕せる農地をどの程度持っていたら自給自足できるのでしょうか?

(1)米

米を主食とした場合、最低5アール(約0.5反)の水田が必要でしょう。
根拠は以下のとおりです。

【生産量】

ベテラン専業米農家が条件のよい環境の1反で収穫できる米の量は約500kgと言われています。

たとえば、「岡山県新規就農者ガイドブック」では農業経営指導指標(ベストの数字)が530kgとなっています。

他の文献でも、

1反(約300坪)の田んぼで収穫できるお米は、どんなにとれても8俵(480kg)と言われています。そのお米を仮に1俵=1万5000円で、JAに買ってもらえるとすると、8俵で売上は12万円です。(松本 一浩著「農はショーバイ!」より)

【消費量】
一方、人は年間どれだか米を食べるのでしょうか?

宮沢賢治の「雨にも負けず」の中で「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ」という一節があります。

 1合=150gとして、4合=600g

宮沢賢治は年間219kg(600g×365日=219,000g=219kg)食べていたことになります。

ちなみに、現在の日本人はその三分の一も米を食べません。

お米を食べる量は年々減ってきており、一人が1年間に食べる量でみると、昭和35年には114.9kgでしたが、平成16年には61.5kgと、ほぼ半減しています。
http://www.pref.miyagi.jp/syokushin/s-hanbai/miyagicomenaviweb/future/future01.html

宮沢賢治の時代の食生活に戻るとすると、米の生産量が480kg/反なら、「219kg÷480kg=0.46反」の水田が必要ということになります。

田んぼの条件が悪い場合にはもっと必要になるでしょう。

(2)ジャガイモ

ジャガイモを主食とした場合は、もう少し狭くても自給自足できるかもしれません。

農林水産省の資料によれば、ジャガイモの20年度の10a当たり収量は、最高の北海道で3,860kg、最低の滋賀県で1,040kg、東京都で2,010kgです。(「いも類関係統計データ」参照)

東京の収量で計算しても米の約4倍の収量があります。
単純に収量のみ考え、連作障害問題も無視するなら、水田の四分の一の面積(1.25アール)のジャガイモ畑があれば人一人が生き延びることができるのかなと考えています。

また、ジャガイモは米よりも短期間に収穫できます。上記が年1回栽培を前提とした数字なら、空いている時期には他の野菜も栽培できることも考えられます。

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