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ソフト業界は2008年3月を境に技術者余りに転じた

第208号「客先常駐の今後」の補足です。

第208号「客先常駐の今後」
[Blog} http://www.gamou.jp/sailing/2008/08/post_453c.html
[HP]   http://www.kei-it.com/sailing/208-080811.html

ここ3年位続いた空前の技術者不足が今年3月くらいで、技術者余りに転じています。

3年位の技術者不足の最大の原因は、金融機関のIT投資の増加でした。
また、二番目の原因は、業績が好調な製造業大手をはじめ、さまざまな業種でIT投資が増えたことでした。

 関連記事:第119号「急速に深刻化するIT技術者不足」
 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/03/post_68af.html
 [H] http://www.kei-it.com/sailing/119-060320.html

ところが、今年初めにメガバンクの統合に伴うシステム開発がほぼ終息しました。
それによって、金融機関のIT投資が激減しました。

また、原油高やサブプライム問題などによる景気後退、あるいは景気後退懸念のため、製造業をはじめとする様々な業種でのIT投資も抑制されています。

また、オフショアが増えていることも、ある程度影響しているのかもしれません。

ソフトウェア業界は今年3月を境に技術者余りに転じています。

P.S.

第208号「客先常駐の今後」では、「コンプライアンス問題」と「仕事の減少に伴う技術者余り問題」が客先常駐に大きな影響を与えていることを述べましたが、影響範囲という点では、「仕事の減少に伴う技術者余り問題」の方が広いです。
「コンプライアンス問題」で大きな影響を受けるのは、中間に入っているブローカー的な会社と個人事業主てあり、元請け会社と技術者を抱えている会社は深刻な影響は受けません。それに対し、「仕事の減少に伴う技術者余り問題」は全ての会社に影響を与えます。

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